子どもとアロマを楽しもう!「香育」やおすすめの香り、注意点を解説

「香育」という言葉を聞いたことがありますか? 香育とは、アロマテラピーを通して現代の子どもたちに植物との関わりや自然の大切さを伝える「香りの体験教育」のことです。

また、精油の香り成分によるはたらきは、子どもの学業や生活に好転的な影響を与えます。

今回は香育とはといったところから、アロマテラピーによる子どもへのメリットやおすすめの香り、子どもと一緒にアロマを楽しむ方法などを紹介しています。

子どもとアロマテラピーを楽しむ「香育」とは?

香育とは、アロマテラピー関連で国内唯一の公社であるAEAJ(公益社団法人 日本アロマ協会)が2005年に考案した、子どもに向けた「香りの教育体験」です。

香育では、精油による自然由来の芳香を通して香りの役割を学びます。そのうえで、植物による香りの違いや人それぞれの香りの感じ方の違いなどを体感し、子どもの感性や想像力を育てるほか、自然環境の大切さを伝えることを目的とします。

香育は、学校でのクラブ活動や課外活動、公共・民間施設でのイベントや講座などで実施されています。

参考:香育|(公社)日本アロマ環境協会

 

香育が子どもに与える影響

香育で自然の香りと触れ合うことにより、子どもに以下の影響を与えます。

  • 自然の香りの心地よさを知る
  • 環境意識を高める

現代の子どもは、ゲームやネットの普及などにより家のなかで遊ぶ選択肢が増え、自然と触れあう機会が減っています。また、人工香料による製品が広く普及しているため、造られた香りになれている子どもも多いでしょう。

香育を通して、子どもたちは植物の香り成分のはたらきによる心身の心地よさを体験し、豊かな心を育むことができます。また人と植物の関わりを学ぶことで、自然環境に対して関心を持ち大切に思うきっかけをつくります。

 

そもそもアロマテラピーとは?

そもそもアロマテラピーとは、精油を使って美と健康に役立てる自然療法です。精油は植物から抽出した香り成分のみでつくられたもので、植物の香り成分は嗅覚を通してわたしたちの心身へとやさしくはたらきかけます。

精油による心身へのはたらきは化学的に証明されており、近年は補完・代替医療として医療や福祉などさまざまな分野が「メディカルアロマ」の導入を進めています。

アロマテラピーやメディカルアロマについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

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アロマテラピー(自然療法)の魅力とは?

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リラックスだけじゃない?メディカルアロマに期待できる6つの役割

 

香り成分が嗅覚にはたらきかける仕組み

精油の香り成分が刺激する「嗅覚」は、五感のなかで唯一情動に直接はたらきかける感覚といわれています。

まず、匂いを嗅ぐと香り成分が鼻の奥にある嗅細胞(嗅細胞)を刺激します。すると香り成分は電気信号へと変わり、嗅覚処理に関わる脳の組織「嗅球(きゅうきゅう)」に情報が伝達されます。

次に嗅球は「大脳辺縁系」に香り情報を伝達し、大脳辺縁系を構成している、記憶を司る「海馬」感情を司る「扁桃体」を刺激します。

最後に、香り情報は大脳辺縁系から「視床下部」に伝達されます。視床下部は、体温調節や接触・飲水行動、睡眠などの本能・情動行動の調節を司る「自律神経系」と、ホルモン分泌の調整を司る「内分泌系」の中枢を担っておりそれらに刺激を与えます。

 

アロマによる子どもへのメリット。おすすめの香りも紹介

アロマテラピーによって子どもが得られる主なメリットを3つ紹介します。

精油の放つ香り成分が、記憶・学習や情動・本能行動などを司る組織、自律神経系などにはたらきかけることで、以下のようなメリットを得られます。

  • 記憶力・集中力・やる気アップ
  • 睡眠の改善
  • 心のストレス緩和

 

記憶力・集中力・やる気アップ

精油の香り成分は記憶と感情を司る大脳辺縁系にはたらきかけることから、記憶力や集中力、やる気の向上に役立ちます。それにより、学業やさまざまな物事への取り組みの活性化が期待できます。

なかでもローズマリーやペパーミント、オレンジ・スイートの香りがおすすめです。

とくにペパーミントやオレンジ・スイートは、AEAJが小学6年生を対象に行った実験によって、小学生の気分を上げると同時に計算ミスを減少させる傾向があったことが示唆されています。

参考:ペパーミント/オレンジ・スイート精油の香りが小学生の計算ミスとストレス軽減に寄与 |  (公社) 日本アロマ環境協会

 

睡眠の改善

精油の香り成分には自律神経やホルモンのバランスを整えるはたらきがあり、睡眠の改善にも役立ちます。

記憶の定着や身体の成長、毎日を元気に過ごすためにも良質な睡眠を十分にとることは重要です。とくに多感な思春期の子どもは自律神経やホルモンのバランスが乱れやすく、それによる起立性調節障害などを起こしやすい傾向にあります。

アロマテラピーで自律神経のバランスを整え、睡眠の質を向上させましょう。とくにおすすめな香りは、ラベンダーやカモミールです。

 

心のストレス緩和

自律神経やホルモンのバランスを整えるはたらきがある香り成分は、心のストレスの緩和に役立ちます。

日々の生活でストレスを受けやすいのは大人だけではありません。学校での集団生活や学業、テストなど、子どももさまざまなストレスやプレッシャーと戦っています。アロマテラピーの香りで心を癒しながらストレス緩和をサポートしてみてください。

なかでもラベンダーやカモミール、柑橘類(オレンジ・スイートやベルガモットなど)の香りがおすすめです。

 

また、アロマテラピーは発達障害の子どもの心のケアにも役立ちます。

下記記事では、発達障害の子どもにおすすめのアロマの香りや使用に関するポイントなどをまとめているので、気になる方はぜひご覧ください。

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発達障害の子ども達が抱える悩みをアロマで解決

 

お家でアロマを楽しむ方法

お家で子どもとアロマを楽しむ方法を2つ紹介します。

  • 遊びとして取り入れる
  • 日常生活に取り入れる

年齢の小さい子どもには、遊びとして楽しく取り入れる方法がおすすめです。香りを当てるクイズをしたり、香りをイメージしてお絵かきをしたりなど、嗅覚以外にも感性や思考力なども刺激して香育しましょう。

また、精油を気楽に使えるアロマスプレーを作り、家にある布製品に吹きかけて日常生活に取り入れる方法もおすすめです。枕や布団に吹きかけるとアロマの香りでリラックスにつながり、安眠効果を高めてくれます。精油を使ってつくったトリートメントオイルでマッサージするのもおすすめです。

アロマスプレーの作り方やトリートメントオイルのマッサージ方法は、下記記事を参考にしてみてください。

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子どもとアロマを使用するときの注意点

子どもの身体は大人よりも敏感なため、精油の刺激による影響を強く受けやすいです。

子どもとアロマテラピーを楽しむときは下記3点に注意しましょう。

  • 年齢に応じた楽しみ方をする
  • 長時間使用しない
  • 大人が管理をする

AEAJのガイドラインによると、3歳未満の子どもは芳香浴のみにし、肌に直接触れるオイルトリートメントなどは3歳以上から精油の濃度を大人の1/10〜半分程度に調節して楽しむことが推奨されています。長時間の使用も子どもへの負担が大きいため避けましょう。

また、精油は刺激が強いため、子どもが直接触れたり誤飲してしまったりすると危険です。アロマテラピーをする際は必ず大人が精油を管理し、子どもから目を離さないようにしましょう。残った精油やアロマグッズは、子どもの手の届かない場所に保管してください。

 

まとめ

今回は、「香育」やアロマテラピーが子どもに与える影響などについて解説しました。

精油の香りは子どもの心身にやさしくはたらきかけ、情緒や自律神経・ホルモンバランスに影響を与えます。それだけでなく、香育として取り入れることで感性や想像力を育んだり自然環境に関心を抱く契機になったり、子どもの経験や学びに役立てることができます。

パルファムでは、日常生活にアロマを取り入れる方法から本格的なメディカルアロマまで学ぶことができます。学ぶ内容はご自身の希望に合わせたコース選択が可能です。

お家で香育を実践したい方や、アロマで子どもの学業や生活を心地よくサポートしたい方は、ぜひ下記HPをご覧ください。

 

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

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