アロマスプレーの作り方・使い方は?おすすめのブレンドレシピも紹介

アロマスプレーは、アロマオイル(精油)の香りを楽しみつつ、虫除けや消臭、除菌などにも使える人気のアイテムです。
アロマディフューザーを使わなくても、手軽にアロマを楽しむことができます。

5つの材料「精油・精製水・無水エタノール・容器・量り」を使って、自分で簡単に手作りできるので、ぜひ試してみてください。

今回は、アロマスプレーの作り方や使い方、おすすめのブレンドレシピ、使用・保管上の注意などをご紹介します。

アロマが手軽に楽しめる「アロマスプレー」とは?

アロマスプレーとは、スプレータイプの容器に「精油・水・無水エタノール」を加えて混ぜ合わせたものです。
空気中や衣類にシュッと吹きかけるだけで、手軽に香りを楽しめます。

精油の選び方は自由で、自分の好みの香りにブレンドしたり、虫除け・消臭・除菌などの用途に合わせたりなど、好きなように組み合わせて楽しみます。

カバンに入れて持ち歩くこともできるため、家の中だけでなく、外出用の香水や虫除けスプレーとして重宝することもできます。

アロマスプレーの材料

手作りアロマスプレーに必要な材料は、以下の5つです。

  • アロマオイル(精油)
  • 精製水(水道水でも可)
  • 無水エタノール(アルコール)
  • スプレーボトル
  • ビーカー(量り)

アロマオイル(精油)

アロマスプレーの香料となる、アロマオイルを用意します。
アロマのはたらきを期待するなら、合成香料ではなく100%天然・純粋な「精油(エッセンシャルオイル)」を使用するようにしましょう。

精油は、植物・果物の葉や皮から香り成分を抽出して作られた「天然素材の芳香剤」なので、ナチュラルな香りを楽しむことができます。

精製水(水道水でも可)

アロマオイル(精油)を希釈する水は、アロマの香りをそのまま香らせるために、純度の高い精製水をなるべく用意しましょう。

精製水は、薬局やネット通販で手軽に購入できるアイテムです。
化粧水などの手作りコスメを作る際には、精製水やミネラルウォーターなどのように、ろ過または蒸留された水を使用します。

掃除やルームフレグランスなど、スキンケア以外の用途で使用する場合は、飲料水や水道水での代用が可能です。
ただし、飲料水で代用する際は、軟水のミネラルウォーターを推奨します。

無水エタノール(アルコール)

無水エタノールは、その名の通り水分を含まないため、アルコール度数が99.5%以上もあるエタノールです。

無水エタノールを加えることで、水に溶けにくい性質を持つアロマオイル(精油)が、水と混ざりやすくなります。
また、エタノールの持つ揮発性がスプレーの香り立ちをアップさせ、防腐作用が保存性を高めてくれます。

薬局やネット通販などで手軽に購入できるアイテムです。
消毒用エタノールもありますが、「精油を溶かしやすくするため」、「アルコール濃度の計算がしやすいため」といった理由から、アロマテラピーでは一般的に無水エタノールを使用します。

同じアルコールでも、燃料用アルコールや工業用アルコールなど、人体に有毒なメタノールを含むものの使用は必ず避けてください。

スプレーボトル

アロマスプレーを入れる容器は、スプレータイプのボトルを用意します。

プラスチック製の容器は劣化してしまう恐れがあるため、アルコールに対応しているか確認するようにしてください。または、ガラス製のものを選びましょう。

アロマ専門店やネット通販では、専用の容器を購入することができます。アルコール耐性のあるブラ製またはガラス製のスプレーボトルであれば、100円均一のお店での購入も可能です。

ガラス製ミニビーカー(量り)

上記の3つの液体を正しい配合で混ぜ合わせるために、ガラス製のミニビーカーを使ってそれぞれの分量を量ります。

ミニビーカーは100円均一のお店でも販売されていますが、目盛りに若干の誤差が生じる場合があるため、専門店またはネットショッピングで正規のものを買うのがおすすめです。材料の分量を正確に量ることができれば問題ないため、量りでも代用できます。

アロマスプレーの作り方


精油濃度1%、容量50ml分のアロマスプレーの作り方を説明します。
アロマオイル(精油)は、一滴0.05mlとして計算しています。

以下は、材料・用具と作り方です。

材料・用具(50ml分)

  • お好みのアロマオイル(精油)・・・10滴
  • 無水エタノール・・・10ml
  • 精製水・・・40ml
  • スプレーボトル
  • ガラス製ミニビーカーまたは量り

作り方

  1. 容器に無水エタノール10mlを量り、入れる
  2. アロマオイル(精油)を10滴加える
  3. 軽く振って混ぜる
  4. 精製水40mlを量り、加える
  5. フタを閉めてよく振り、しっかりと混ざったら完成

敏感肌の方や刺激を感じた方は、エタノールの分量を減らしたり、精油濃度を1%以下に下げたりして、調整してください。
肌トラブルが心配な場合は、事前にパッチテストを行いましょう。

また、精製水を加えた際に、白濁したり、やや温かく感じたりすることもありますが、エタノールと水を混ぜた際の化学反応による自然な現象なので問題ありません。

アロマスプレーを楽しむポイント

アロマスプレーの香りを好みに合わせて変えたり、用途に合わせてアロマオイル(精油)の分量を変えたりなど、アロマスプレーを楽しむためのポイントをご紹介します。

オリジナルの香りで楽しむ

アロマオイル(精油)は、自分の好きな香りを選ぶことができます。

また、2種類以上のアロマオイル(精油)を混ぜ合わせて、オリジナルの香りをブレンドすることも可能です。香りに深みが出たり、香りの持続時間が伸びたりします。

香りをブレンドする際は、濃度が変わらないよう注意してください。
例えば、50mlのアロマスプレーを作る際は、2種類のアロマの量を「5滴+5滴」や「4滴+6滴」にするなど、合計10滴になるよう調整します。

自分の好きな香りなどをブレンドして、ぜひオリジナルの香りを作ってみてください。

濃度を調整して楽しみ方の幅を広げる

アロマスプレーの用途は、芳香剤、香水、虫除けなど様々あり、いろいろな楽しみ方ができます。

用途に合わせてアロマオイル(精油)の濃度を変え、肌への刺激を抑えたり、香りの強さを変えたり、精油の特徴を活かしたりできるよう、調整してみましょう。

用途ごとの濃度目安

以下に、用途ごとの使用例や濃度の目安をまとめました。

肌に触れる場合
虫除けや香水、デオドラント、化粧水、ボディクリームなど、肌に触れる用途の場合は、1%以下の濃度を推奨します。
ただし、3歳未満の子どもへの使用は避け、3歳以上の子どもや敏感肌の方は0.5%以下の濃度にしてください。

空気中に拡散・ファブリック素材に使用する場合
部屋や車内に使う芳香剤、ファブリックミスト、ピローミストなど、空気中や物に吹きかける用途の場合は、1〜3%の濃度を推奨します。

掃除に使用する場合
除菌や消臭など掃除に使用する場合は、濃度を上げることも可能ですが、最大でも4%程度の濃度を推奨します。

濃度ごとの分量

下記の表には、全体量に対するアロマオイル(精油)の分量を、濃度別にまとめています。
アロマスプレーを作る際の参考にしてください。

濃度0.5% 1.0% 2.0% 3.0% 4.0%
全体量30ml 3滴 6滴 12滴 18滴 24滴
50ml 5滴 10滴 20滴 30滴 40滴
100ml 10滴 20滴 40滴 60滴 80滴

虫除けや消臭にも!おすすめのブレンドレシピと活用方法


先ほどから伝えているように、アロマスプレーは虫除けや消臭にも役立てることができます。

アロマオイル(精油)は、種類によってそれぞれの特徴を持つため、自分の用途に合わせて香りを変えるのがおすすめです。
精油が持つ特徴について気になる方は、以下の記事をご覧ください。

以下3つの活用方法ごとに、おすすめのアロマオイル(精油)の種類や、ブレンドレシピをご紹介するのでぜひ試してみてください。

虫除け

アロマオイル(精油)には、虫除けに役立つ香り成分を持っているものもあります。

たとえば、公益社団法人 日本アロマ環境協会は、実験によってレモングラスとシトロネラに蚊の忌避作用があると確認したことを、発表しています。
参照:アロマの蚊に対する忌避作用|公益社団法人 日本アロマ環境協会のプレスリリース

天然の虫除け(蚊除け)スプレーとしておすすめのブレンドレシピは、「レモングラス 5滴 + ゼラニウム 5滴」です。
この香りは、蚊よけと同時にストレスケアにも役立ちます。

消臭・抗菌

消臭・抗菌には、レモン、ユーカリ、グレープフルーツなどの精油が役立ちます。

キッチンの消臭スプレーには、「レモン6滴+ユーカリ3滴+レモングラス1滴」のブレンドレシピがおすすめです。

レモンには抗菌・抗ウイルス作用、ユーカリには抗菌作用、レモングラスには抗菌・抗真菌・消臭作用が期待できます。
また、レモンとユーカリには抗ウイルス作用もあるため、感染対策や空気の浄化にも役立ちます。

リラックス

リラックスしたいときには、高い鎮静作用があるラベンダー、イライラに働きかけ疲労回復にも役立つカモミールなどのアロマがおすすめです。

今回おすすめをする、リラックスしたい時のブレンドレシピは、「ラベンダー6滴+カモミール2滴+オレンジ・スウィート2滴」です。
ピローミストとして、寝る前に枕や布団にかけて、リラックス空間をつくってみてください。

手作りアロマスプレーの使い方と注意点

手作りアロマスプレーの使い方や、使用する際の注意点を紹介します。
アロマスプレーを安全に楽しめるよう、以下の内容をしっかりと把握してからご使用ください。

よく振ってから使用する

時間が経つとアロマオイル(精油)と水が分離してしまうため、使用する前によく振って、しっかりと中身を混ぜ合わせてから使用するようにしてください。

子どもやペットが触れないよう注意する

3歳未満の子どもは、アロマスプレーの使用を原則禁止とされているため、液体が触れないよう注意しましょう。犬や猫などペットも同様に気をつけてください。

また、大人は濃度1%以上のスプレー、3歳以上の子どもや敏感肌の方は濃度0.5%以上のスプレーが、肌に触れないよう注意しましょう。

2週間程度を目安に使い切る

アロマオイル(精油)は空気に触れると劣化しやすいため、アロマスプレーを作ったら1〜2週間、最大1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。

冷暗所で保存する

アロマスプレーは、火気・高温・多湿・直射日光を避け、必ず冷暗所で保存してください。
アロマスプレーには、アルコールを含むエタノールが混ざっており、引火する恐れがあるため、火気の近くでの保存・使用は厳禁です。

また、アロマオイル(精油)の性質上、高温や多湿、直射日光は劣化を早める原因となるため避けましょう。
以下の記事では、精油を使用・保管するうえでの注意点を説明しているため、気になる方はぜひご覧ください。

好きな香りでアロマスプレーを作ってみよう

今回は、手作りアロマスプレーについて紹介しました。
使用するアロマオイル(精油)によっていろいろな楽しみ方・活用の仕方があるため、材料の濃度・分量に注意しながら、使用目的に合わせたアロマスプレーを作ってみてください。

パルファムでは、ご自宅でアロマを楽しみたい方向けの「カルチャーコース」、アロマを仕事にしたい・アロマでの企業を目指す方向けの「プロフェッショナルコース」をご用意しています。

アロマスプレーのように、アロマは生活に取り入れやすく、性質を理解して上手に活かすことで、生活をより豊かにしてくれます。

精油やアロマについてもっと知りたい方やアロマテラピーの知識を身につけたい方は、以下のHPを一度ご覧ください。
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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

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