中医学を取り入れた「経絡アロマ」とは?ツボとアロマテラピーの相乗効果

オイルトリートメントを楽しむときは、同時に「ツボ」や「経絡(けいらく)」を意識することがおすすめです。精油のはたらきをより実感でき、香りに癒やされながら心身の不調改善を図ることができます。今回は、ツボとアロマの相乗効果が期待できる「経絡アロマ」について解説します。

 

ツボとアロマの相乗効果「経絡アロマ」とは?

経絡アロマとは、アロマテラピーを楽しみながらツボや経絡を優しく刺激するトリートメント法です。自律神経やホルモンバランスに働きかける「アロマテラピー」と、気の流れの調整や内臓の活性化を図る「ツボ刺激」の相乗効果により、心身のバランスを整え不調を改善するはたらきが期待できます。

中医学(東洋医学)のツボや経絡とは

ツボや経絡は、古代中国でおこなわれてきた伝統医学「中医学」の概念に基づくものであり、それぞれ以下のように考えられています。

経絡:全身に拡がっている気や血の通り道
ツボ(経穴):経絡に沿って全身に散りばめられている気の出入り口

中医学とは東洋医学のひとつです。「気」と「血」が身体の基本であると考え、これらが全身を巡ることでバランスが整い、生命活動が維持されるとされています。経絡は気や血の通り道であり、経絡上に点在するツボ(経穴)を刺激することで気や血の巡りが促進され、臓腑(内臓)の活性化や不調の改善が期待できます。

アロマテラピーとは

アロマテラピーとは、植物から抽出した天然100%の芳香成分「精油」を健康や美容に役立てる自然療法です。
精油の香りは脳を直接刺激し、心身をリラックスに導いたりホルモン分泌を調整したりします。また、トリートメント法などで精油を皮膚に塗布して吸収させることで、血行促進や保湿作用なども期待できます。

アロマテラピーの作用や香りの選び方、日常への取り入れ方などを知りたい方は、下記記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください。

▶︎アロマテラピーがもたらす身体への効果とは|香りの選び方や正しい取り入れ方も

経絡アロマとリンパドレナージュ(リンパマッサージ)の違い

アロマテラピーの施術には、全身に張り巡らされているリンパ管に沿って皮膚をさする「リンパドレナージュ」があります。リンパドレナージュは西洋医学の概念に基づいた療法で、リンパの流れを促進・活性化させて老廃物や毒素、ウイルスといった体内の不要物を排出させるトリートメント法です。

一方で、経絡アロマは中医学(東洋医学)の概念に基づいたトリートメント法で、しっかりと筋肉やツボに圧をかけながら経絡に沿って気や血の巡りを促進させます。なお、通常のトリートメント法はオイルトリートメントと呼ばれ、リラクゼーションを目的とした施術を指します。

オイルトリートメントとリンパドレナージュについて知りたい方は、以下の記事でそれぞれの特徴や違いなどを解説しているので併せてご覧ください。

▶︎アロママッサージとリンパマッサージの違いを説明。それぞれの目的は?

経絡アロマを自宅で楽しむ方法

アロマやツボに関する簡単な知識は必要ですが、経絡アロマは気軽にセルフケアに取り入れることができます。

この章では、自宅で経絡アロマを楽しむ方法を紹介します。

用意するもの

経絡アロマをおこなうには以下のものを用意してください。

  • 容器
  • ガラス棒(かき混ぜるもの)
  • 精油
  • キャリアオイル(植物オイル)
  • タオル

経絡アロマの進め方

経絡アロマの楽しみ方を紹介します。

【経絡アロマの手順】

  1. 容器にお好みの精油とキャリアオイルを入れる(精油一滴に対してキャリアオイル5ml)
  2. ガラス棒でよくかき混ぜてトリートメントオイルをつくる
  3. トリートメントオイルをツボに塗布し、軽く指圧して刺激する

経絡アロマをおこなう際は、アロマの香りを楽しみながらリラックスした状態で楽しむことがポイントです。

症状に合わせてツボとアロマの香りを選ぼう

より経絡アロマの作用を感じるには、心身の悩みや症状に合わせてツボを刺激したりアロマの香りを選んだりすることが大切です。

今回は、以下の悩みに合わせたツボや香りを紹介します。

  • 免疫力の低下が気になる
  • 呼吸器系のトラブルが気になる
  • 消化器系のトラブルが気になる

免疫力の低下が気になる

免疫力を強化したい方には、合谷(ごうこく)の刺激とティートリーの香りがおすすめです。

合谷は、親指と人差し指が交わる手前の人差し指側にあるツボで、刺激することで免疫力アップを期待できます。

ティートリーの香りには、抗菌・抗炎症作用や免疫調整作用が期待できます。清涼な香りに気分がリフレッシュされ、活力や元気も湧いてくるでしょう。

ティートリーの香りや効能について詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。

▶︎ティートリーとは? 魅力的なはたらきやおすすめの使い方までご紹介

呼吸器系のトラブルが気になる

呼吸器系を強化したい方には、中府(ちゅうふ)の刺激とユーカリラジアタの香りがおすすめです。

中府は、鎖骨の外側のくぼみから胸側に指1本分下がったところにあるツボで、刺激することで呼吸の機能を高めることが期待できます。

ユーカリラジアタの香りには抗ウイルス作用や抗炎症作用が期待できるため、風邪やインフルエンザなど呼吸器系の不調に広く効果を発揮するといわれています。免疫力アップしたい方にもおすすめです。

ユーカリラジアタの香りや効能について詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。

▶︎ユーカリラジアタ精油の抗ウイルス作用について【新型コロナ対策】

消化器系のトラブルが気になる

消化器系を強化したい方には、足三里(あしさんり)の刺激とジンジャーの香りがおすすめです。

足三里は、膝のお皿の外側のくぼみから約5cm下のところにあるツボで、刺激することで胃酸の分泌促進を期待できます。免疫力アップにも効果的です。

ジンジャーの香りには、胃腸のはたらきを整え消化を促進させる作用が期待できます。

アロマ(精油)を取り扱う際の注意点

精油の原液は刺激が強いため、自宅でアロマを楽しむ際は以下の注意点を守りましょう。

  • 原液を肌に直接塗布したり、目や口に入れたりしない
  • 基本的に子どもや老人は使用を控える
  • 妊婦や基礎疾患のある方は病院に確認してから使用する

精油の取り扱いについては下記記事で詳しくまとめているため、ぜひ参考にしてください。

▶︎精油の取り扱いには注意が必要!アロマを楽しむために知っておくべきポイント

ツボとアロマできもちよく健康をサポートしよう

アロマの香りを楽しみながらツボ(経穴)を指圧する「経絡アロマ」には、アロマトリートメントとツボ刺激の相乗効果が期待でき、心身の不調を改善するはたらきがみられます。

経絡アロマはアロマやツボに関する知識を得ることで自宅で簡単に楽しめるので、ぜひセルフケアとして取り入れてみてください。

東京のアロマスクール「パルファム」では、精油の基礎知識や取り扱い方法、オイルトリートメントのやり方を学べる講座をご用意しています。
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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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