香りを楽しむ目的で焚かれることが多いアロマですが、実はその成分には心身のトラブルを回復する作用も期待できます。
実際、アロマテラピーの本場であるフランスでは、精油(エッセンシャル)が薬の代わりとして利用されているほどです。
このようにアロマがもたらす効果・効能は日本でもじょじょに見直されつつあり、今では精神疾患の治療にも使われています。
そこでこの記事では、精神療法として実践されているアロマプログラムや、ストレス・緊張などの症状を緩和するアロマの種類について紹介します。
アロマテラピーがもたらすリラックス効果
五感の中でも嗅覚への刺激は、脳に伝わる速度が早いと言われています。
このためアロマの香りには、即効性のリラックス効果があるんです。
さらにその成分には、脳の働きを活性化させたり、自律神経を整える・ホルモン分泌を促進したりする効能もあります。
このように、アロマが心と身体の双方に変化をもたらすことは、すでに科学的にも解明済みです。
このため現代、アロマテラピーは香りを楽しむ娯楽としてだけでなく、精神疾患の治療にも使われています。
精神疾患の治療に役立つアロマテラピー
アロマテラピーは、主に以下のような精神疾患・病気の症状を緩和するのに役立ちます。
- 統合失調症
- 気分障害
- 神経症
- 心身症
- 薬物依存症
- 自律神経系の病気
- うつ症状
- 睡眠障害
- ストレス・緊張感の緩和
うつ病・精神疾患に使われるアロマの成分には、高いリラクセーション効果はもちろん、中には幸せホルモンと呼ばれるホルモン分泌を促すものまで様々です。
アロマを使った精神疾患療法のよいところは、天然植物を利用した100%の自然療法である点でしょう。
精神疾患の患者さんは、精神安定剤、睡眠導入剤などさまざまな薬を飲んでいます。
こういったお薬の代替物としてアロマを使用することで、お薬の量を減らし、副作用による体への負担を軽減することができるんですね。
特に、不眠・仮眠などの睡眠障害を抱えている方は、寝る前にラベンダーのアロマを数適、パジャマの襟につけるだけで、その症状が改善されることもあります。
このように精神疾患の治療にアロマを役立てるためには、アロマテラピーに関して正しい知識と技術を身につけることが重要です。
アロマ専門スクールに通学すれば、プロの講師から直接指導を受けられるので安心!
精油を安全に扱うために必要な知識や、各症状に合った適切なアロマテラピーの施術が学べます。
実際に精神科作業療法として使われているアロマプログラム
精神疾患の症状を緩和するアロマテラピーは、実際に精神科病院やクリニック・精神デイケアなどで行われています。
作業療法士が実践しているアロマプログラムは、主にリラクセーションストレッチと、アロマテラピーマッサージの二つです。
リラクセーションストレッチ
うつ病や精神疾患の症状のアロマケアとしてよく用いられるのが、リラクセーションストレッチです。
照明を少し落とし、ゆったりとした音楽が流れる部屋の中でリラックス効果のあるアロマを焚き、みんなでストレッチをします。
このアロマ×音楽×ストレッチという3つの要素を掛け合わせることで、傷ついた心と体を癒す作用が高まります。
アロマテラピーマッサージ
精神疾患は一人で勝手になってしまうものではなく、そのほとんどが人との関わりの中で、心に傷を負うことによって発症します。
このように、精神障害は人に傷つけられてできた痛みが原因となっていますが、その傷を癒してあげることができるのも、やはり人に他なりません。
このため精神障害の治療では、人との交流や温かなふれあいに重きを置いた精神療法が多く用いられています。
その中でもアロマを用いた精神療法が、アロマテラピーマッサージです。
アロマテラピーマッサージとは、アロマを焚いたリラックス空間でマッサージを行なったり、アロマオイルを用いて手や足のマッサージを行ったりすること。
マッサージには血液の流れを良くし、結合組織や筋肉の緊張を和らげる効果があります。
心地よい空間で人の手に優しく触れられたり、皮膚からアロマの成分を直接吸収したりすることで、高いリラックス効果がもたらされます。
ストレス症状を緩和するアロマの種類を紹介
うつ病や精神疾患の症状を改善する効果があるアロマオイルは、主に以下の通りです。
・鎮静効果:ラベンダー、ローマンカモール、
・抗うつ効果:ジャスミン、イランイラン、ローズ、ローズマリー
・抗痙攣効果:クラリセージ、サイプレス
・リフレッシュ効果:マジョラム、ベルガモット、グレープフルーツ
これらの精油は、アロマテラピーマッサージや、リラクセーションストレッチにも使われています。
単体ではもちろん、ブレンドといって作業療法士やアロマセラピストの手で組み合わせて使われることもよくあります。
リラクセーションストレッチやアロマテラピーマッサージなど、大人数の空間でアロマを焚くときは、なるべく刺激が少ないアロマを選び、濃度は安全性の高い1%以下を保つのが基本。
また、個人にアロマセラピーを提供する時は、効果・効能だけでなくその人自身の好みで決めることも、精神療法におけるアロマオイル選びの重要なポイントです。
精神疾患の治療にアロマを使う時の注意点
うつ病や、統合失調症、双極性、パニック、過呼吸などの精神疾患に高い効果を発揮するアロマケア。
しかし、アロマの成分は呼吸や肌から直接に体内に吸収されるので、アロマオイルの種類や使用方法には注意が必要です。
ラベンダーの種類に注意
「落ち着く・安らぐ香り」として定評のあるラベンダーのアロマオイル。
しかしラベンダーの全ての品種が、高いリラクセーション効果を持っているわけではありません。
神経系のバランスを整える効果があるのは、酢酸リナリルといった成分を含んでいるラベンダー・アングスティフォリア。
ラベンダー・ストエカスや、雑貨屋でラベンダーとして売られているラバンジンといった種類には、こういった成分は含まれていません。
それどころか品種によっては、興奮作用があるものもあります。
また、妊産婦やてんかん患者には使えないので、アロマオイル選びには十分な注意が必要です。
柑橘系オイルの光毒性に注意
オレンジやレモンなどの柑橘系のアロマオイルにはリフレッシュ作用があるため、精神療法にもよく利用されています。
しかし、こういった柑橘系の精油には光毒性の強いベルガプテンという成分が含まれており、使用後に日光を浴びると、炎症やシミの原因になることがあるんです。
特にミカンやレモンには多くのベルガプテンが含まれているので、日中の使用は避け、夕方以降に使用するようにしましょう。
まとめ
アロマは精神疾患のみならず、身体的にも治療効果を発揮することが、現代科学では証明済み!
実際、アロマを心身の治療に役立てることは「メディカルアロマセラピー」とも呼ばれ、医療の現場でも注目を集めています。
正しいアロマオイル選びや使用方法を知れば、自宅でも簡単にストレスのセルフケアが可能。
さらにパルファムの講座で専門知識を身につければ、アロマを使って最近落ち込みがちな家族、友人を元気づけてあげることもできます。
まずはアロマが持つ癒しの力を、ご自身でぜひ体感してみてください。
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