オキシトシンは愛情ホルモン!分泌を促す方法や効果をご紹介

オキシトシン

「オキシトシン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?オキシトシンは愛情ホルモンと呼ばれており、分泌されることで多くのメリットが得られます。

そこで本記事ではオキシトシンとはどのようなホルモンかをご紹介します。また、オキシトシンの効果や分泌を促すおすすめの方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

オキシトシンとは

リラックス・幸せを感じるホルモンは、「幸せホルモン」と呼ばれており「セロトニン」「ドーパミン」「オキシトシン」の3つの分泌物質があります。その中でもオキシトシンはストレス社会で行動する際、大きな影響を与えると言われています。

オキシトシンは、脳の視床下部の室傍核と視索上核の神経分泌細胞で合成されており、下垂体から分泌されるペプチドホルモン(アミノ酸が2種類以上つながり構成されたホルモン)の一種です。

オキシトシンは分娩時に子宮の収縮を高め、妊娠中に陣痛を誘発させたり、出産後の子宮の回復を促すといった重要なホルモンとして知られています。

このことからオキシトシンは女性特有のホルモンだと考えられていましたが、最近の研究によると男女関係なく脳の中からホルモンが放出されることが解明されています。

オキシトシンの分泌で得られる効果

オキシトシンが脳内で分泌されると、気持ちが穏やかになったり子育てに良い影響を与えたりといった効果が研究結果によって明らかになっています。

ここではオキシトシンの分泌によって得られる効果を詳しくご紹介します。

子育てに良い影響を与える

オキシトシンは女性の妊娠や出産、母乳に対して良い効果をもたらすだけではなく、母性行動にも良い役割を果たします。

実際にマウスを使った実験では、オキシトシンとオキシトシン受容体の作用を抑制することで、母乳が出なくなるだけではなく、母性行動がなくなることが明らかになりました。

さらに仔にもオキシトシンとオキシトシン受容体の作用を欠損させると、母親マウスから離してもSOS信号でもある超音波コールを発しないことがわかっています。

穏やかな気持ちになる

オキシトシンは神経伝達物質のセロトニン作動性ニューロンの働きを促すため、精神が安定しストレスを抑えることができると考えられています。

これまでの研究でもオキシトシンを人に投与することで、他人への信頼感を増加させたり、自閉症を持つ患者さんの症状が改善されたりといった報告があげられ注目を集めました。

また、マウスを使った動物実験でも効果が明らかになっています。

ノックアウトマウスにより、一分子(例えば、オキシトシン遺伝子ノックアウトやオキシトシン受容体ノックアウトマウスに、ウイルスペクターを使って受容体遺伝子の再発現などの研究を行った。)の操作による社会行動の変化が観察できるようになった。それにより、人々は行動の分子が存在することを信じざるを得なくなった。

引用元:国立研究開発法人 科学技術振興機構|CD38 によるオキシトシンを介したマウスの社会認知行動の研究

食欲抑制や脂肪分解に期待

オキシトシンには、食欲を制御したり脂肪分解したりといった効果が期待されています。

実際の研究結果では、オキシトシンをマウスの中枢や皮下、腹腔内に投与したところ、食欲減退や体重・体脂肪の現象が見られました。

これによってオキシトシンは直接脂肪細胞に働きかけ、脂肪分解を促進することがわかったのです。オキシトシンは「夢の肥満薬」とも言われています。

オキシトシンの分泌を促すおすすめの方法

これまでオキシトシンに期待できる効果を紹介しました。ではどのようにすればオキシトシンを分泌させられるのかをご紹介します。

分泌しやすい食べ物を摂る

オキシトシンを分泌するために特別な食べ物はありませんが、オキシトシンと同様の幸せホルモンである「セロトニン」は、ドーパミンやノルアドレナリンを抑制しストレスを緩和する作用があります。

セロトニンはトリプトファンと呼ばれる必須アミノ酸から作られるため、セロトニンの合成を助けるビタミンB6を食事で摂取するのがおすすめです。

トリプトファンとビタミンB6が多く含まれる食材は以下の通りです。

上記の食材を上手に取り入れつつ、健康を維持するためにもバランスの良い献立が重要です。

ただし、最近では「何を食べるか」より、「誰と食べるか」によってオキシトシンの分泌が左右されることがわかっています。

大切な仲間や家族とともに食卓を囲むだけでも効果が見られますよ。

スキンシップを取る

触覚は五感の中でも最も早く発達する感覚だと言われています。そのため、お腹のなかにいる胎児に触ることで赤ちゃんは安定してリラックス状態に。

オキシトシンは相互に作用するため、お母さんやお父さんだけではなく、赤ちゃんにも分泌されます。「愛情ホルモン」「絆ホルモン」とも言われているので、相互が優しい気持ちになり、ストレス反応を弱めてくれます。

また、好きな人とスキンシップを取ることで、情緒を安定させる効果も期待でき、ストレスが緩和されるでしょう。

心地よい香りを纏わせる

好きな香りをつけたり、室内でアロマを焚いたりすることで、幸せな気分になったことはありませんか?じつはアロマもオキシトシンの分泌を促進できることがわかっています。

ローズ、オレンジフラワー、バイオレットなどの天然精油を含む香りを女性にかいでもらい、効果を検討しました。その結果、脳から「オキシトシン※1」と呼ばれるホルモンが分泌されることを発見しました。

引用元:MENARD

また、皮膚に刺激を与えることで脳が興奮して、心地よさを誘発し、オキシトシンが放出されるとされています。

皮膚刺激を与えられるマッサージもオキシトシンが分泌されやすい行動です。上記のような香りと合わせたアロママッサージを生活習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか?

まとめ

オキシトシンの効果や分泌方法を紹介しました。好きな人とのスキンシップや同じ食卓を囲むことは、いかに大切かがわかったのではないでしょうか?

また、手軽にオキシトシンを分泌させるためには、アロマを活用するのがおすすめです。

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

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    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

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