【目的別】アロマトリートメントに使われる精油の種類は?

【目的別】アロマトリートメントに使われる精油の種類は?

心身を癒すリラクゼーションのメニューには、鍼灸や指圧、あん摩マッサージなどさまざまなものがありますね。

その中でも、植物から抽出した100%の天然成分である精油(エッセンシャルオイル)を混ぜたオイルを肌に塗ってマッサージすることをアロマトリートメントといいます。

アロマトリートメントは、アロマサロンや美容鍼灸サロン、さらには補完代替医療として産婦人科や心療内科でも行われることがありますが、一体その施術にはどのような精油の種類が用いられているのでしょうか?

そこでこの記事では、アロマトリートメントによく使われる精油の種類を目的別に紹介。

アロマトリートメントが私たちにもたらす主な効果や、それぞれの精油が持つ薬理作用について解説していきます。

アロマトリートメントとは

アロマトリートメントとは、精油(エッセンシャルオイル)を混ぜたオイルを直接肌に塗って、マッサージを行うことです。

天然性の植物性オイル(キャリアオイル)に、精油を希釈してマッサージオイルを作成。
それを肌に塗布して、素手で直接身体をもみほぐしていきます。

アロマトリートメントでは、マッサージによる血液やリンパの循環の促進や、手のひらの温もりを感じることができるタッチケア効果、そして各精油が持つ芳香成分の作用などによって、さまざまな心身ケアが可能です。

リラクゼーションメニューとしてはもちろん、医療や介護・福祉の現場では、西洋医学を補完する補完代替医療として、痛みやストレスの緩和ケアや睡眠障害の改善などに用いられることもあります。

アロマトリートメントの主な効果

アロマトリートメントの主な効果

アロマトリートメントに期待できる主な効果は、以下の通りです。

・自律神経のバランスを整える
・内分泌系(ホルモン)のバランスを整える
・自然治癒力や免疫力を高める
・ストレスや精神的疲労の軽減
・肩こりや腰痛、むくみ、冷え、筋肉疲労の緩和
・肌の調子を整える

【目的別】アロマトリートメントに使われる精油の種類は?

【目的別】アロマトリートメントに使われる精油の種類は?

アロマトリートメントには、心地よい香りとタッチングによって、精神的・肉体的な疲労を改善する効果があります。

マッサージによって血液やリンパの流れを改善、さらにそこに精油の芳香成分が加わることで、崩れた心身のバランスを整えることが可能です。

精油の効能は、そのもととなる植物の種類や、花や果実、種子など成分が抽出される部位によってさまざま。

そこで次は、アロマトリートメントによく使われる精油の種類を、ストレスの緩和ホルモンバランスの調整スキンケアなど目的別に紹介していきます。

ストレスの緩和に効果のある精油の種類

精油の中には、抗不安作用鎮静作用うつ作用などのストレスを軽減するような薬効が認められるものが多く存在します。

こういった精油を混ぜたオイルでアロマトリートメントを行うと、芳香成分とタッチケア効果の相乗効果により、さまざまな疾患の原因となるストレスの軽減が可能です。

実際に、うつ病などの精神疾患を抱えた人のストレス緩和として、不安感の軽減や抗うつ作用が期待できる精油の種類は以下の通りです。

・ラベンダー
・スイートオレンジ
・レモン
・グレープフルーツ
・ゼラニウム
・サンダルウッド

特にラベンダーは、痛みやストレスを緩和する効果があるため、心療内科や終末医療などの補完代替医療でも使われることが多い精油です。

また、柑橘系の精油にも気持ちを明るく前向きにしてくれる効果があります。

あとはより高いリラックス効果が得られるよう、患者さんの好みを重視してブレンドする精油の種類を決めるケースも多々あります。

ホルモンバランスを整える効果のある精油の種類

精油の中には、ストレスなどによって崩れたホルモンバランスを整える効果があるものもあります。

こういった精油は、月経困難症や更年期障害など女性ホルモンの乱れによる疾患にも有効。

実際に婦人科でも薬に頼らないケア方法の一つとして、こういった精油を用いたアロマトリートメントが実施されることは少なくありません。

ホルモンバランスの調整女性特有の疾患の症状改善などを目的としたアロマトリートメントで用いられることが多い精油は、主に以下の通りです。

・イランイラン
・クラリセージ
・ゼラニウム
・カモミール・ローマン
・レモングラス
・メリッサ

これらの精油は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌を手伝ったり、男性ホルモン作用があったりと、ホルモンの過不足を補ってくれる役割があります

美肌に効果のある精油の種類

アロマサロンや鍼灸サロン、美容皮膚科などでは、美容を目的としたフェイシャルマッサージや全身トリートメントメニューが提供されています。

また、最近では肌トラブルの改善に、ステロイド剤の代わりとして精油を処方する美容皮膚科も増てきています。

精油の成分はアロマトリートメントによって皮膚から吸収されます。

このため、殺菌作用抗炎症作用保湿効果などがある精油をアロマトリートメントに用いることで、肌荒れの解消および肌質改善などが期待できるんですね。

肌を健やかに保ったり、美肌に導いてくれるスキンケア効果があるとされている精油の種類は、主に以下の通りです。

・ラベンダー
・カモミール
・ティートリー
・カモミール・ローマン
・ネロリ
・ゼラニウム
・ジュニパー
・パチュリ

優れた殺菌作用のあるティートリーは、ニキビに対する有効性が複数の臨床試験で証明されています。

万能なラベンダーは肌荒れ全般に効果的で、さらに解毒効果のあるゼラニウムやジュニパー、パチュリは、老廃物など体内に溜まった余分なものを取り除いてくれる働きがあります。

自分でアロマトリートメントを行う方法は?

自分でアロマトリートメントを行う方法は?

アロマトリートメントで高い効果を得るには、メディカルアロマセラピストなどの専門家による施術を受けるのが一番です。

しかし中には、自分や家族をいたわるマッサージとして、アロマトリートメントを試してみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで次は、家庭でもできるアロマトリートメントの実践方法について紹介します。

①マッサージオイルを作る

アロマトリートメントに使うためのマッサージオイルは、精油(エッセンシャルオイル)を希釈して植物油(キャリアオイル)に混ぜて作ります。

スイートアーモンドオイルやホホバオイルなどの植物油に、目的に適した種類の精油を濃度が1%以下になるようにブレンドしましょう。
濃度が高すぎると刺激となり、肌トラブルに発展する危険性があります。

ちなみに雑貨屋などで売られているアロマオイルは合成香料を含有しているため、お肌に直接つけるのは危険です。

精油がもたらすような作用もほとんどないため、アロマトリートメントに使うマッサージオイルは、必ず純度100%の精油(エッセンシャルオイル)を混ぜて作ってくださいね。

②パッチテストを行う

精油の中には、マッサージには適さない刺激性の強いもの、そして人によっては刺激になる場合がある種類もあります。

このためマッサージを行う前に、必ず使用する精油(エッセンシャルオイル)について調べ、さらにその精油が自分の肌に合っているかどうか確かめるためにパッチテストを事前に行うことが大切です。

作ったマッサージオイルを二の腕の内側に少量だけ塗り、様子を見ましょう。

24時間〜48時間放置して、かゆみや赤みなど肌に異常が出ないことを確認してから、マッサージに利用してくださいね。

③マッサージを行う

マッサージを始める際はまず、お肌を驚かせないように手のひらを軽くこすり合わせてオイルをじんわりと温めます。

その後、手のひらや足の裏、腕、背中、腰など、マッサージしたい部分にオイルを薄くのばし、手や指を滑らせる感じでマッサージしましょう。

あまり力を入れすぎると、筋肉細胞や毛細血管が破壊されて、翌日以降に炎症を起こしたり痛みが出たりする原因となります。

あくまでも優しく行うのがポイントですよ。

自分でアロマトリートメントを行うときの注意点

自分でアロマトリートメントを行うときの注意点

先述したように、精油の中にはマッサージに不向きなものや、人によっては刺激が強いものもあります。

このため事前に必ずパッチテストを行い、マッサージ中の途中でも赤くなる、ヒリヒリする、痒みを感じるなどお肌に何らかの異変を感じた場合には、すぐに中止して大量の水で洗い流して下さい。

またマッサージ中は問題がなくとも、精油の中には柑橘系を中心に光毒性といって、塗布後に紫外線に当たることで皮膚に炎症やシミを引き起こす種類が存在します。

光毒性のある精油として、特に注意喚起されている種類は以下の通りです。

・ベルガモット
・ビターオレンジ
・レモン
・グレープフルーツ
・ライム
・クミン
・アンジェリカ
・ジュニパー

一般的に使用されることが多い精油も数多く含まれているため、なるべくアロマトリートメントはに行うのがおすすめ。

もし日中に行なった場合は、日光やサンペットなどの紫外線に当たらないよう注意してくださいね。

アロマトリートメントを行うにはメディカルアロマ の知識が必要

アロマトリートメントに用いる精油は、植物のエキスを凝縮しているぶんそのパワーも強力。
いくら100%天然由来の植物成分とはいえ「薬も過ぎれば毒となる」というように、濃度や使用する精油の種類を誤ればかえって毒にもなりかねません。

このため個人がアロマトリートメントを安全に行い、精油の効果・効能を正しく得るにはメディカルアロマの知識を習得することが必要です。

メディカルアロマとは、フランスやベルギーなどで正式に医療として認められているアロマテラピーのこと。

各精油の効果や効能について化学的に学ぶため、科学的根拠に基づいたアロマトリートメントや芳香療法が実践できるようになります。

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
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