精油の調香について

アロマの精香

アロマを楽しむうえで精油の調香は欠かせない大切な要素です。

精油は単体でも華やかな香りを発揮してくれますが、心身の状態に合うぴったりの香りを自分で調香できると、よりアロマを楽しめるようになります。
こちらでアロマにおける調香の特性を学びましょう。
 

調香とは何か

アロマの精香をしている女性調香とは、文字通り「香りを調合すること」を指します。
いくつかの精油を足し合わせて、好みの香りや求める効果を発揮する精油を作ることです。

アロマの調香師ともなると何種類以上もの香りを嗅ぎ分けられるプロの方もいらっしゃいますが、ご自宅でアロマテラピーを楽しむなら、香りをひとつずつ確かめながら好みの精油を合わせるだけでも十分楽しめます。

シングルオイルよりも良い香りを探す

アロマテラピーで利用する精油は単体でも高い香りを発揮しますが、複数の精油をブレンドすることでより複雑で奥深い香りを楽しむことができます。

調香して作られたオイルは時間が経つごとによって香りも変化していき、同じ種類の精油が調香されたオイルでも入れる順番によって香りが異なることもあります。

このように精油の種類や入れる順番によって、香りの変化を楽しめるのが調香の魅力です。
自分好みの香りを見つけられたときの喜びは何にも代えがたい体験ですので、シングルオイルでアロマをある程度楽しめたなら、調香に挑戦してみてください。

調香のポイント

ポイントを紹介する女性一見難しそうな調香ですが、いくつかのポイントをおさえ注意すべき点を守れば難しいものではありません。

しかし、精油を調香するにあたって、まずは香りにどのような特質があるのかは知る必要があります。
香りの特質はノート(揮発速度)によって分類することができます。

ノート(揮発速度)とは、液体が気体に変わるスピードのこと。
このスピードの違いによって「トップノート」「ミドルノート」「ベースノート」の3種類に香りを分類できます。

どの香りがどのノートに属するのかをふまえて調香すると、より精油を使いこなせるようになります。

最低3種類の精油を選ぶ

ブレンドした精油は時間が経つにつれて香りが変化していきます。

その香りの変化を楽しむためにはトップノート、ミドルノート、ベースノートの3種類をうまくブレンドする必要があります。

ここでは、それぞれのノートの特徴を見ていきましょう。

トップノートの特徴

トップノートは最初に立ち上がってくる香りで、第一印象を決める重要な役割を担っています。
例えば柑橘系などが当てはまり、軽い香りですぐに感じなくなってしまうことが特徴です。

しかし、調香の際にトップノートの香りが含まれていないとインパクトのない単調な香りになってしまうため、ブレンドの顔ともいえるとても重要な要素です。

ミドルノートの特徴

ミドルノートは、トップノートとベースノートの香りを繋げてバランスを保つ役割を担っており、主にフローラルやスパイス系の香りが属しています。

ミドルノートの香りが含まれていないと、トップノートとベースノートの香りが繋がらず、せっかく調香したブレンド精油がまとまりのない香りになってしまいます。

ベースノートの特徴

最も香りが長く残るベースノートには樹木や樹脂などの香りが該当します。

香りに強いインパクトはありませんが、優しい香りが長く続く性質があり、ミドルノートの余韻を捉えつつより長く香りを楽しむために欠かせません。

精油の香りを覚える

ノートについての性質をおさえたなら、まずは精油の香りを覚えましょう。

とはいっても、何十種類とある精油をすべて覚える必要はなく、香りの系統によってどのノートに当てはまるのか大まかに知っておくだけで問題ありません。
例えば、最初に人を惹きつけるトップノートの香りには、レモンやオレンジ、ベルガモット、グレープフルーツなどの柑橘系の他にもハーブやベリー系の中にも該当する香りがあります。

ミドルノートにはラベンダーやローズ、ジャスミンなどのフローラル系やシナモン、ジンジャーなどのスパイス系、イランイランなどのオリエンタル系が分類されます。

ベースノートにはティートリーやサンダルウッド、ミルラなどの樹木・樹脂系やバニラなども含まれます。

これらの香りの分類をもとに、トップノート、ミドルノート、ベースノートそれぞれに属する精油を必ず1つずつ、最低3種類は調香するようにしましょう。多くても5種類ほどでおさめると、それぞれが引き立つまとまりのある香りになります。

精油の作用を覚える

それぞれの精油で心身への作用が異なるため、それらを覚えて調香にも活かしましょう。

精油の作用には、心や身体を落ち着かせる鎮静作用、胃腸の動きを活発化させることで起きる消化促進作用や食欲増進作用、ホルモンバランスを整えるホルモン調節作用、ウイルスや細菌の増殖をおさえる抗菌・殺菌作用などがあります。

その時々の心身の状態に合わせた調香ができるよう、少なくとも好みの精油の作用は頭に入れておくと便利です。

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

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