メディカルアロマとは、香りやリラックス効果を楽しむ一般的なアロマテラピーと違って、医療を目的としたアロマテラピーのことです。
植物から100%抽出された天然成分である精油(エッセンシャルオイル)の効果・効能を、科学的根拠に基づいて病気の予防や治療、健康増進に役立てます。
そんなメディカルアロマを扱う専門家として、芳香療法やアロマトリートメントの施術を施すメディカルアロマセラピストになるには?
この記事では、メディカルアロマセラピストを目指すのに有利な資格の種類や、その取得方法について解説します。
メディカルアロマセラピストとは
メディカルアロマセラピストとは、美容サロンや医療現場において精油を用いた芳香療法を行う有資格者のことです。
患者さんの症状に合わせて、精油の塗布や吸入、さらには精油を混ぜたオイルでマッサージを行うアロマトリートメントなどの施術を施します。
医療の現場においては、メディカルアロマセラピーは、補完代替療法の一つとして、主に痛みやストレスの緩和や睡眠障害の改善などを目的に用いられることが多いです。
この場合メディカルアロマセラピストは、医師の指示のもとで、メディカルアロマセラピーの専門家として施術を行います。
また美容の分野においても、リラクゼーションメニューの一つとして、フェイスマッサージやボディマッサージなどのアロマトリートメントを中心としたサービスをお客様に提供します。
メディカルアロマテラピーの効果
メディカルアロマセラピーは、人に本来備わっている自然治癒力を高めるものです。
このためメディカルアロマセラピストが行う施術には、主に以下のような症状に効果があるといわれています。
・痛みやストレス
・風邪や花粉症での鼻づまり・咳
・不眠などの睡眠障害
・胃や腸など消化器官の不快感
・気持ちの浮き沈み
・体のだるさや疲労感
・ホルモンバランスの崩れ
このように精油は、西洋医学ではフォローしきれないさまざまな体の不調を改善する働きがあります。
さらに最近では、認知症の予防・改善にも一部効果が認められたという研究報告もあり、メディカルアロマのさらなる可能性に期待が高まっています。
メディカルアロマセラピストの仕事
メディカルアロマセラピストの仕事は、患者さんの症状に適した精油を選び、適切な施術を行うことです。
まずは患者さんに対して、困っている症状や悩みごとなど、今の心身の状態についてカウンセリング。
何百種類もの精油の中から、患者さんのその日の体調やご気分、目的に合った精油を選んでブレンドし、アロマトリートメントや芳香浴など、症状に適した方法で施術を行います。
さらに施術後も、普段からできるセルフケアの提案などのアフターフォローを欠かさず、症状の改善をサポートします。
メディカルアロマセラピストが活躍している場所
メディカルアロマセラピストは主に、美容を目的としたリラクゼーション分野と、病気の予防・治療を目的とした医療分野の二つの領域で活躍しています。
医療の分野
医療の分野で働くメディカルアロマセラピストは、主に以下の場所で活躍しています。
・内科
・産婦人科・レディースクリニック
・心療内科
・皮膚科
・介護施設・訪問看護サービス
まず、内科や産婦人科では、治療前の不安や緊張を和らげる目的でメディカルアロマテラピーが活用されています。
そして心療内科や精神科で働くメディカルアロマセラピストは、気分障害やうつ症状の補助的療法として、不安感やストレスの軽減、睡眠障害の改善などを目的に、精油の塗布や吸入、アロマトリートメントなどの施術を行っていきます。
さらに最近では、肌荒れなどの症状の改善に、ステロイド剤の代わりに精油を処方する皮膚科も増えているようです。
また精油のリラックス効果やアロマトリートメントがもたらすタッチケア効果は、高齢者の方のケアにも有効なため、介護施設や訪問看護サービスなどでもメディカルアロマの導入が進んでいます。
特に、ハンドマッサージやフットマッサージなどは、寝たきりの方にも喜んでいただけるケアとして注目されています。
美容の分野
続けて、美容の分野で働くメディカルアロマセラピストは、主に以下のような場所で活躍しています。
・エステサロン
・リラクゼーションサロン
・美容鍼灸院
リラクゼーションや美容の分野で働くメディカルアロマセラピストは、アロマトリートメントが施術の中心となります。
リラクゼーション目的のアロマトリートメントメニューでは、リラックス効果のある精油や、お客様の好みの香りの精油でオイルマッサージを作成。
アロマの香りと温かなオールハンドのタッチングで、お客様の身体的・肉体的な疲労を癒すほか、カウンセリングによって心理的なサポートを担うこともあります。
そして、美容を目的としたアロマトリートメントメニューでは、保湿効果などのスキンケア効果のある精油や、体の老廃物を取り除く働きがある精油をブレンド。
外側からだけでなく、体の内側からお客様の美しさを引き出します。
メディカルアロマセラピストを目指すには?
もしメディカルアロマセラピストを目指すなら、メディカルアロマの専門家であることを証明するためにも、なるべく信頼性の高い資格を取得する必要があります。
しかし2021年現在、アロマに関する国家資格は制定されていません。
このためもしメディカルアロマに関連する資格を取得したいのであれば、民間の協会が認定しているものの中から、自分がとりたい資格を選ぶ必要があります。
メディカルアロマセラピストの資格
現在、メディカルアロマに関する資格には、様々な団体が認定する民間資格が存在します。
メディカルアロマセラピストに関する主な資格は、以下の通りです。
・NARD認定アロマ・アドバイザー
・NARD認定アロマ ・セラピスト
・NARD認定アロマ ・インストラクター
・メディカルアロマセラピスト
・ICAA認定メディカルアロマセラピスト
・IMA国際メディカルアロマセラピスト認定講座
・日本メディカルアロマテラピー協会認定アドバイザー
NARD認定資格がおすすめ
上記で紹介した資格の他にも、メディカルアロマに関連する資格は数多くあります。
しかしそれらの中には、取得難易度が低かったり、認定している協会が小規模やマイナーだったりという理由で、あまりメディカルアロマセラピストとして就職する上で有利に働かないものも含まれています。
このためこれからメディカルアロマセラピストを目指そうと考えている人の中には、どこで資格をとったらいいのか迷ってしまう方もいるかもしれませんね。
もしメディカルアロマに関する資格を取得するなら、日本で大手と言われているAEAJ・NARD・JAAの3つのアロマ協会のうちの一つである、NARDの認定資格がおすすめです。
NARDはこの3大アロマ協会の中で、もっともメディカルアロマに権威のある協会のため、医療や美容の分野で活躍するメディカルアロマセラピストとして、必要な知識と技術が身につきます。
メディカルアロマセラピストになるための資格の取得方法
メディカルアロマセラピストを目指せるNARD認定資格としては、主に以下の2つの資格があげられます。
・NARD認定アロマ・アドバイザー
・NARD認定アロマ・インストラクター
これらはどれも、NARDの認定校で取得可能!
そこで、上記の3つの資格の特徴とそれぞれの取得方法について解説していきます。
NARD認定アロマ・アドバイザー
アロマ・アドバイザーは、NARDが認定する初級資格で、メディカルアロマの基礎を学ぶコースです。
精油の芳香成分や化学作用について学び、精油を安全かつ効果的に使えるようになるための知識と技術を身につけます。
カリキュラムは、メディカルアロマテラピーに関する基礎的な知識と、40種類の精油と6種類の植物油、4種類のハーブウォーターから構成されています。
NARD認定校でアロマ・アドバイザーの講座を最低24時間以上受け、筆記試験に合格することでその資格が取得可能です。
看護師や薬剤師などの医療従事者や、介護職種の方が今の仕事に活かせる知識と技術が身につきます。
NARD認定アロマ・インストラクター
アロマ・インストラクターは、アロマ・アドバイザーの上級資格です。
アロマ・アドバイザーで学んだ化学的な知識や解剖生理についてさらに詳しく習得。
メディカルアロマテラピーに関する専門的な知識と、アロマ・アドバイザーで学んだ種類に加えて、さらに20種類の精油、9種類の植物油、10種類のハーブウォーターについて学びます。
NARD認定校でアロマ・インストラクターの講座を最低48時間以上受け、まずは第一次試験である筆記試験に合格。
そしてさらにその後、試験の1週間前に送られてくる課題について15分間程度の発表を行う口述試験に合格することで、その資格を取得可能です。
アロマテラピー教室の講師や、メディカルアロマセラピストなど、メディカルアロマテラピーの専門家として活躍できる知識と技術が身につきます。
メディカルアロマセラピストの資格を取得するメリット
ここまで、メディカルアロマセラピストになるための資格や、その取得方法について解説してきました。
しかし、必ずしもメディカルアロマセラピストとして働かなくとも、メディカルアロマセラピストの資格を取得するために得た知識と技術は、今の仕事にもじゅうぶん役立てることが可能です。
例えば、メディカルアロマセラピストの資格取得は、個人的なスキルの一つとして、看護師や薬剤師、介護職種や美容職種の方のキャリアアップにつながります。
エステティシャンなどの美容職種
メディカルアロマトリートメントの技術を身につけていることは、一人のセラピストとしてエステサロンやリラクザーションサロンに就職する際も、有利に働きます。
そしてエステサロンだけでなく、最近では美容院やネイルサロン、さらにはヨガスタジオやフィットネスクラブなどでも、お客様に快適な空間を提供するために、ディフューザーを設置するところが増えてきています。
メディカルアロマ セラピーは、このような美容に関するサービスに+αの価値を与えることができるため、美容職種の方が身につけておいて損はありません。
また、メディカルアロマセラピーをサービスや空間に導入することは、経営者の視点から見ても、競合と差別化を図る手段として有効です。
看護師や薬剤師などの医療職種
現代の医療では西洋医学に限らず、ヨガやピラティスなどの補完代替医療も組み合わせながら、総合的な観点から治療を行う統合医療という考え方が重要視されつつあります。
そのような風潮の中で、メディカルアロマセラピーという一つの補完代替医療を身につけている看護師や薬剤師は、これからの時代必ず重宝されることでしょう。
そういった将来的な部分だけでなく、たとえば今の仕事でも、看護師がメディカルアロマセラピーの知識を持っていることは「患者はどんな治療を行っていて、どんな症状なのか」「どのような処置が適切なのか」などの判断に役立ちます。
同様に薬剤師の方も、メディカルアロマテラピーの知識を、普段の服薬指導やセルフメデュケーションなどに活かせば、薬物治療と組み合わせた複合的な治療の提案ができるようになるでしょう。
また、メディカルアロマの資格を取得するには、基礎医学や心理学などの専門知識が必要です。
その点、看護師や薬剤師の方はもともと幅広い領域の医学知識を有しているため、資格を取得しやすいのも一つのメリットだといえます。
介護福祉士などの介護職
年齢を重ねることは時に、手術や薬などの通常の医療行為では取り除けない苦痛を、高齢者の方にもたらすことがあります。
介護施設や訪問看護サービスで働いている人の中には、そのような加齢から発症する睡眠障害や体のしびれ、呼吸困難などの症状で苦しむ利用者さんを見て、「何か力になってあげたい」と胸を痛めることもあるのではないでしょうか。
メディカルアロマテラピーの知識と技術を身につければ、精油の効果・効能をプラスしたハンドマッサージやフットマッサージなどで、利用者さんへの場所を選ばないケアが可能になります。
最近では、こういったメディカルアロマを軸とした訪問看護サービスを展開している事業所もあるほどですから、介護職種の方がメディカルアロマ を勉強することは、自身のスキルアップとしてはもちろん、提供するサービスの向上にもつながるといえるでしょう。
メディカルアロマ専門スクールでNARD認定資格を取得しよう
メディカルアロマセラピストの資格には、さまざまな団体が認定する民間資格が数多くあります。
その中でも、NARDは日本のアロマ3大教会のうちの一つで、もっともメディカルアロマに権威のある協会。
メディカルアロマセラピストとしてはもちろん、美容や医療、介護の現場で役立つメディカルアロマの実践的な知識と技術が身につきます。
アロマ専門スクール『パルファム』の講師陣には、メディカルアロマだけでなく、看護師や薬剤師、介護などそれぞれの道のスペシャリストが数多く在籍。
メディカルアロマセラピストを目指すための指導が受けられるだけでなく、個人のスキルアップや競合との差別化など、ニーズや目的に合わせたメディカルアロマの活用法をそれぞれの専門家から学ぶことが可能です。
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