筋肉痛に効果的な精油の種類は?痛みを予防&緩和ケアするアロマテラピー

久しぶりに体を動かすと、翌日以降に襲ってくる筋肉痛。

そんな辛い筋肉痛の予防・ケアにも、植物の恵みを100%抽出した精油(エッセンシャルオイル)は有効です。

そこでこの記事では、スポーツ界でも実際に取り入れられている、筋肉痛の予防・緩和に役立つアロマテラピーを紹介していきます。

筋肉痛はなぜ起こる?

かつて筋肉痛は、運動したときに生じる乳酸という疲労物質の蓄積が原因だといわれていました。

しかし現在は、筋肉にいつもと違う負荷がかかり、筋繊維が損傷することで発生するという説が有力です。

傷ついた部分を治そうと炎症反応が生じることで、痛みや熱が発現するといわれています。

筋肉痛に効果的な精油の種類

筋肉痛に効果的な精油の種類
筋肉痛の痛みを緩和するには、鎮痛作用や、抗炎症作用、冷却作用のある精油がおすすめです。

そこで、筋肉痛のケアにおすすめの代表的な精油の種類をいくつか紹介していきます。

ウィンターグリーン

清涼感のあるウィンターグリーンの成分は、サリチル酸メチルが約98%。

サリチル酸メチルとは、古くから消炎効果があるとして活用され、実際に湿布にも使われている成分です。

鎮痛・鎮痙・抗炎症作用などに優れているため、筋肉痛や関節炎、リウマチ痛に有効だといわれています。

ただし刺激性のある強い成分のため、使用する時は必ずパッチテストを行い、ホホバオイルなどの植物油で1%濃度まで希釈してから肌に塗布するようにしましょう。

ラベンダー

痛みや炎症の治療に役立つ万能薬として知られるラベンダーは、筋肉痛のケアにもぴったり。

筋肉痛を和らげる鎮静作用と炎症を抑制する抗炎症作用で、回復を促進してくれます。

ローズマリー

スーッとする爽快感と苦みのある香りが特徴的なローズマリーは、料理やハーブティーに使われるだけでなく、認知症予防から美容まで幅広く活用されている薬効性の高い精油です。

神経刺激作用で筋肉を刺激して弛緩させたり、鎮静作用で筋肉痛を緩和したりしてくれます。

ただしローズマリーには女性ホルモンに働きかける作用があるため、妊娠中・授乳中の方の使用には注意が必要です。

ペパーミント

ミントの主成分であるメントールは、湿布や軟膏などにもよく使われている成分です。

鎮痛作用で筋肉痛を緩和し、神経を刺激する冷却作用で熱を持った体をクールダウンしてくれます。

スイートマジョラム

やや甘くスパイシーな香りのスイートマジョラムも、筋肉痛や肩こり、関節の痛みケアによく使われる精油の一つです。

鎮痛作用鎮静作用だけでなく、血流促進作用で傷ついた筋肉に栄養を届けるのを手伝ってくれるため、早期回復につながります。

筋肉痛を予防&ケアするアロマテラピー活用方

筋肉痛を予防&ケアするアロマテラピー活用方
筋肉痛のケアに精油を活用する場合は、香りをかぐ芳香浴よりも、アロマオイルを使用した冷湿布マッサージがおすすめです。

直接精油の芳香成分を体に取り込むことで、より高い効果が期待できます。

筋肉痛になりそうなときの予防アロマトリートメント

激しい運動や体に負担のかかる作業をした後に「明日、筋肉痛になりそうだなぁ」と思う時がありますよね。

そんな時は、あらかじめアロマトリートメントをすることで、ある程度筋肉痛を予防することが可能です。

植物オイル10ml にウィンターグリーン一、マジョラム、レモングラスを1滴ずつ垂らしてアロマオイルを作成。

筋肉痛になりそうな部分にたっぷりオイルを浸透させて、揉みほぐしてあげてください。

翌日以降の筋肉痛がいつもより楽になるはずですよ。

炎症を鎮めるひんやり冷湿布

筋肉痛がひどい場合は、まずは患部を冷やし、炎症を抑えてあげることが大切です。

洗面器やボウルに冷たい水を張って、ローズマリーの精油を2~3滴垂らしてタオルを浸し、しっかり絞ってから痛みを感じる部分に当てましょう。

緊張していた筋肉が弛緩し、痛みがじょじょに緩和されていきます。

痛みの緩和&早期回復を目指すアロマトリートメント

筋肉痛は、炎症のために筋肉が固くなり、血行不良となっている状態です。

このため筋肉をほぐして血流を改善すれば、必要な酸素や栄養素が届いて、疲労回復を早める手助けとなります。

植物30mlに対し、お好みの精油を全部で6滴~18滴、濃度にして1%~3%のアロマオイルを作ったら、そのアロマオイルで、痛みを感じる部分を手のひら全体を使ってなでるようにマッサージしましょう。

精油の作用とマッサージの相乗効果で、痛みの緩和と疲労の早期回復が期待できます。

植物の力でココロとカラダがすっきり回復♪

筋肉痛のケアには、痛みを緩和する鎮痛作用抗炎症作用のある精油、さらに疲労の早期回復を手助けしてくれる血流促進作用などがある精油がおすすめです。

香りを嗅ぐ芳香浴もいいですが、湿布やマッサージオイルとして直接体内に取り込むことで、より高い効果が期待できます。

ただし、原液を皮膚に直接塗るのは刺激が強すぎて危険なので、必ず植物油などで希釈したものを使用するようにしましょう。

アロマ専門スクール『パルファム』では、このように私たちの心と体によい変化をもたらしてくれる精油を、日々の暮らしの中に役立てるさまざまな方法を皆様にお伝えしています。

アロマテラピーは、一度身につければ一生役立つ天然のセルフケアです。

自然治癒力をはじめとする、人が本来持っているチカラを引き出し、より健康な心身へと導いてくれます。

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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