繰り返す辛い頭痛にサヨナラ!痛みを和らげるアロマの簡単セルフケア

月に数回、多い人は週に数回起こることもある、日常生活の辛い頭痛。

少し休息をとって症状が収まれば良いのですが、中にはなかなか休む時間がとれない、一度起きるとしばらくはその痛みに悩まされてしまう、という理由から、市販薬を使って何とかやり過ごしているという人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、そんな頭痛を緩和する自然療法の一つであるアロマテラピーを紹介。

少しカラダが不調な時は、無理せずアロマの力を借りて辛い1日を乗り切りましょう。

頭痛の種類

「特に明確な病気があるわけではないけど、頭痛に悩まされることが多い。」
そんな日常的に繰り返される頭痛は、主に以下の2つの種類に分けられます。

  • 緊張型頭痛
  • 片頭痛

緊張型頭痛

頭全体に締め付けられるような痛みを感じるのが緊張型頭痛です。

主な原因は血行不良で、長時間同じ姿勢をとり続けるなどの身体的なストレスや、精神的なストレスによって、眼や首、頭の周辺の筋肉が緊張することで発生します。

片頭痛

ズキズキと脈打つような痛みを感じるのが片頭痛です。

ストレスや疲労、寝不足、ホルモンバランスの乱れなどさまざまな原因によって、脳の血管が急激に拡張することで起こります。

男性と比べて女性に約3倍も多く見られる症状で、その中でも特に20代〜40代の女性に多いといわれています。

アロマの香りを嗅ぐと頭痛の頻度が減る?

アロマの香りを嗅ぐと頭痛の頻度が減る?20代〜50代の男女800人を対象に行ったある国内調査では、約4人に1人が週1回以上、頭痛に悩まされていると回答。
いわゆる頭痛持ちであることが分かっています。

もはや国民病ともいえる頭痛とアロマテラピーの関係性について研究を行ったのが、
日本アロマ3大協会のうちの一つであるAEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)です。

AEAJは、片頭痛患者44例(アロマテラピー導入群22例、アロマテラピー未導入群22例)を対象に研究を実施。

その実験内容は、アロマテラピー導入群には3種類(オレンジ・スイート、グレープフルーツ、イランイラン)の精油のうち1種類の香りを選択し、1ヶ月間毎日定時(夜間)に10分間、芳香浴器を顔の正面30cmのところに置いて嗅いでもらうというものです。

そして両群で2ヶ月間、頭痛の発作回数をカウントしたところ、アロマテラピー導入群の方が、導入前と比べて頭痛発作回数が大幅に減少していることが分かりました。

頭痛を和らげてくれるアロマテラピー

頭痛を和らげてくれるアロマテラピーAEAJの実験で使われた精油は、片頭痛患者が心地よいと感じる香りを事前に予備実験で調査し、その上で選定したものです。

このため、皆さんも自分が好きなアロマの香りでリラックスする習慣をつければ、頭痛の頻度を減らせるかもしれません。

また、アロマには頭痛の頻度を減らすだけでなく、その痛みを緩和する効果も期待できます。

そこでここからは、頭痛を和らげてくれる精油の種類や、おすすめのアロマテラピー活用法などについて紹介していきます。

緊張型頭痛…アロマバスや温湿布でしっかり体を温めて

緊張型頭痛の症状を和らげるには、筋肉の緊張を緩和してくれるレモングラスペパーミントなどの精油が効果的です。

少し香りが強いので、他の精油とブレンドして使うのがおすすめ。

精油を数滴混ぜたバスソルトを湯船に入れたアロマバスにゆっくり浸かったり、精油を1~2滴垂らしたお湯にタオルを入れて絞った温湿布を、首や肩、目元にあてたり(目を閉じて)して、体を温めましょう。

緊張型頭痛の主な原因である血行不良が改善され、痛みが和らぐはずですよ。

また、ホホバオイルなどの植物油10mlに精油を1〜2滴加えてつくったアロマオイルで、アロマトリートメントも行うのもおすすめです。

頭痛の原因となっている肩や首周り、頭の周辺をしっかりマッサージして、緊張をほぐしてあげましょう。

片頭痛…冷湿布で冷やして痛みを鎮めよう

片頭痛は血管が拡張し、周囲の神経が引っ張られることで起こります。

このため緊張型頭痛の時のように、入浴やマッサージなど、血管を広げる行為はかえって痛みを悪化させる可能性があるためNG。

水を張った洗面器に精油を1〜2滴垂らし、タオルを浸して絞った冷湿布で、額やこめかみを冷やしてあげましょう。

冷却作用のあるペパーミントや、鎮痛作用のあるラベンダーがおすすめですよ。

外出先ではロールオンアロマが大活躍

自宅でならゆっくり温冷湿布を楽しめますが、オフィスなどの外出先となると、なかなかその場で湿布を作るのは難しいですよね。

外出先でも簡単に頭痛を和らげるには、あらかじめロールオンアロマを作成しておくと便利です。

ロールオンアロマとは、肌の好きな場所に直接コロコロと塗れるアロマオイルのこと。

10mlのロールオン容器に、ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどの植物油を入れ、その中にお好みの精油を2〜3滴垂らすだけで簡単に作れます。

いつでも持ち歩くことができるため、これでいつ頭痛が襲ってきてももう怖くありませんね。

あらゆる体調不良のお守りに。心身の悩み解消に役立つアロマテラピー

日常生活で繰り返される頭痛の種類としては、主に緊張型頭痛と片頭痛の2つがあります。

適切な対処法は頭痛の種類によって異なりますので、まずは自分の頭痛がどちらのタイプなのかを見極めるところから始めましょう。

植物の恵み100%からできた精油(エッセンシャルオイル)は、どちらの頭痛を和らげるのにも役立つカラダに優しいセルフケアです。

自宅では、ディフューザーで香りを拡散させる芳香浴や、精油を垂らした温冷湿布がおすすめ。

そして外出先では、あらかじめ作っておいたロールオンアロマを持ち歩けば、どんな場面でもサッと使えて安心です。

このようにアロマ専門スクール『パルファム』では、日常のさまざまな心身の悩みを解決するのに役立つアロマテラピーの講座を開催しています。

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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