精油をブレンドするコツは?『香り』のバランスを決めるポイント

精油をブレンドするコツは?『香り』のバランスを決めるポイント

植物から抽出した100%の天然成分である精油(エッセンシャルオイル)は、1種類だけでもじゅうぶんその香りを楽しむことができます。

また、2種類以上の精油を混ぜるブレンドを行うと、香りの魅力はさらにアップします。

香りに奥深さを出したり、作用にさらなる相乗効果を生み出したりすることができるんです。

そこで、この記事では、そんなアロマテラピーの魅力をさらに引き出す精油のブレンド方法やコツ、その活用方法について紹介していきます。

精油(アロマオイル)をブレンドする方法

精油(アロマオイル)をブレンドする方法はとっても簡単です。

まずは、組み合わせたい精油をムエット(試香紙)につけて同時に香りを嗅いでみて、イメージを確認します。

組み合わせが決まったら、ビーカーなどのガラス製の容器に精油を一滴ずつ入れて 、それぞれの割合を調整しながらブレンドするだけです。

このように、精油をブレンドする方法自体はあまり難しくありませんが、適当に色々な種類を混ぜ合わせるよりも、以下の3つの手順に則って進めると、より自分好みのブレンドオイルを作成しやすくなります。

1、目的・イメージを決める
2、候補となる精油を選ぶ
3、ブレンド比率を決める

1.目的・イメージを決める

まずは、ブレンドオイルの使用目的や、完成後のイメージを決めましょう。

「心を落ち着かせたい」「前向きな気持ちになりたい」など、今の心の状態を整えることを目的にしたり、「早朝の森林を散歩しているような清らかな香り」など、香りのイメージをあらかじめ考えたりしておくと、 ブレンドする精油を選びやすくなります。

2.候補となる精油を選ぶ

目的やイメージが決まったら、ブレンドする精油の候補を選びましょう。

自分の好きな香りや、目的を満たす作用がある精油をブレンドのメインに設定します。

その後サブとして、メインに似た香りのものや、その効果・効能をサポートしてくれるようなものを選ぶと良いでしょう。

3.ブレンド比率を決める

精油をブレンドする際は、必ずしもすべての種類を同じ比率(滴数)で混ぜ合わせるわけではありません。

ブレンドする精油の候補が決まったら、どの精油をどの比率(滴数)で配合するのか、適切なブレンド比率を考えて混ぜ合わせます。

ブレンドのバランスを決める『香り』のポイント

ブレンドのバランスを決める『香り』のポイントブレンドオイルを作る際には、それぞれの精油が持つ香りや作用のバランスを考えて組み合わせることが重要です。

そこで、精油をブレンドする際に役立つ『香り』に関する知識を紹介します。

精油をブレンドする上で基本となる、以下3つの考え方を知っておきましょう。

・香りのグループ
・香りの強弱
・香りのノート(揮発性)

香りのグループ

精油をブレンドすると、新たな香りを作ったり、香りに奥行きを出したりすることを可能にしますが、その組み合わせには相性があります。

そんな精油の相性の良し悪しを判断するのに役立つのが、香りのグループ分けです。

精油は、香りの特徴や、原料となる植物の種類などによって、大きく以下の7つのグループに分けられます。

精油の分類 香りの特徴 代表的な精油
フローラル系 優しい花の香り ラベンダー、ジャスミンなど
オリエンタル系 魅惑的な甘い香り イランイラン、サンダルウッドなど
樹脂系 樹脂から抽出される重くて甘い香り フランキンセンス、ミルラなど
スパイス系 香辛料の刺激的な香り シナモン、ジンジャーなど
樹木系 森林や自然を連想させる香り ジュニパー、ユーカリなど
ハーブ系 清涼感や爽快感のある香り ペパーミント、ローズマリーなど
柑橘系 爽やかな柑橘類の香り オレンジ、レモングラスなど

初めて精油のブレンドを試みる際は、同じタイプのものか、隣り合うタイプ同士のものを組み合わせるのがおすすめです。

香りが馴染みやすいため、あまり失敗しません。

香りの強弱

精油は種類によって、香りの強弱があります。

例えば、ペパーミントやレモングラスは、ごく少量でも強く香ります。
それとは反対に、オレンジやベルガモットなどは、優しくほのかに香るのが特徴です。

このように、精油は同じ滴数でも、種類によって香りの存在感が異なります。

そのため、ブレンド比率を考える際は、こういった香りの強弱も鑑みて割合を決めると、よりバランスの良い香りに仕上げることができるでしょう。

香りのノート(揮発性)

香りのノート(揮発性)とは、香りが空気中で蒸発するまでの速さのことです。

蒸発するまでの時間が速ければ速いほど、香りを感じる時間は短く、遅ければ遅いほど香りは長く持続します。

香りのノート(揮発性)の種類は、トップノートとミドルノート、ベースノートの3つに分かれます。

揮発性(ノートの種類) 特徴・持続力 代表的な精油の種類
トップノート 最も揮発性が速い、初めの印象を決める香り。2〜3時間持続。 オレンジやレモン、ティーツリー、ペパーミント、ローズマリー、ユーカリ、レモングラスなど
ミドルノート トップノートの次に揮発性が速い、ブレンドの中心となる香り。3〜4時間持続。 イランイラン、カモミール、ゼラニウム、ジャスミン、フランキンセンス、ラベンダー など
ベースノート 一番揮発性が遅く、長持ちする香り。6時間以上持続。 サンダルウッド、シダーウッド、パチュリなど

精油をブレンドする際は、この3つの種類の精油を混ぜると、より香りが長持ちし、その変化が楽しめます。

特に、トップ:ミドル:ベース=2:2:1の割合を目安にすると、香りのバランスがよくなるといわれています。

おすすめのアロマブレンドレシピ

おすすめのアロマブレンドレシピそれでは、以上の香りの法則を踏まえて、シーン別におすすめのブレンドオイルレシピを少しだけ紹介します。

どれも定番の香りを使った簡単なレシピですので、ぜひディフューザーなどで拡散し、香りを楽しむ芳香浴で実践してみてくださいね。

リラックスしたい時

心を落ち着けてリラックスしたいという時は、自分の好きな香りにつつまれるのが一番です。

リラックス効果のあるラベンダーの精油を中心に、柑橘系などの穏やかな香りを組み合わせるとよいでしょう。

例:
ラベンダー2滴 + オレンジ・スイート1〜2滴

オレンジ4滴+ベルガモット4滴+ラベンダー2滴

明るく前向きな気持ちになりたい時

元気を取り戻したいときや、明るく前向きな気持ちに切り替えたい時は、柑橘系の精油をブレンドするのが効果的です。

例:

グレープフルーツ2滴+ユーカリ1滴

グレープフルーツ+ローズ+フランキンセンス各1滴ずつ

集中力を高めたい時

頭脳明晰作用のあるマジョラムローズマリーなどの精油をブレンドすると、雑念を取り払い、集中力アップに役立ちます。

例:

ローズマリー1滴+レモン3滴

サンダルウッド+シダーウッド+マンダリン各1滴ずつ

レモン2滴+ローズウッド+マジョラム各1滴ずつ

ブレンドオイルをさらに活用するには?

ブレンドオイルをさらに活用するには?ここまで、自分の気持ちを高めたり、感情をコントロールしたりするのに役立つ精油のブレンドレシピを紹介しました。

一般的に、このように香りを楽しむ芳香浴を目的とする場合、精油のブレンドに絶対的な法則はありません。

しかし、「肩こりを解消したい」「腰痛を和らげたい」など精油の効果・効能を心身の症状改善に役立てたい場合や、ローションやボディオイルなど、日常生活で使用できるクラフトとしてブレンドオイルを活用したい場合は、注意が必要です。

香りだけでなく、精油の禁忌事項や、濃度、皮膚刺激などの安全性にも配慮しなければならないため、精油に関して正しい知識を身につけることが求められます。

メディカルアロマを学ぼう

精油の効果・効能を安全かつ適切に扱えるようになるには、フランスやベルギーなどで正式に医療として認められているメディカルアロマテラピーを学ぶのがおすすめです。

化学的な側面から精油の薬理作用を勉強するため、より科学的な根拠に基づいたアロマテラピーの知識と技術が身に付きます。

メディカルアロマに権威のあるアロマ協会NARDアロマ・アドバイザーの資格は、そんなメディカルアロマテラピーを学ぶのにぴったりです。

精油の芳香成分類や化学的なアプローチ、解剖生理など、メディカルアロマテラピーの基礎が習得できるため、精油を安全かつ適切に使用することが可能になります。

>>NARD認定アロマ・アドバイザーの資格取得講座はコチラ

アロマトリートメント講座もおすすめ

また、心身の症状を和らげるのに精油の芳香成分を活用する方法としては、よくアロマトリートメントという技術が用いられます。

アロマトリートメントとは、主に痛みやストレスの緩和ケアを目的としたメディカルアロマの施術です。
精油を希釈したアロマオイルを肌に塗布し、マッサージを行います。

アロマトリートメントは、セルフケアや周囲の大切な人を癒すのにはもちろん、最近では補完代替療法の一つとして、医療や介護の現場でもその価値が注目され始めています。

具体的には、心療内科や皮膚科、産婦人科などのクリニックや、がんセンターにおける終末医療、老人ホームや介護施設などで導入が進んでいるところです。

このようなアロマトリートメントの技術や、アロマトリートメントの効果を高める精油のブレンドを学びたいなら、NARD資格と合わせて、アロマトリートメントの講座を受講するのがおすすめです。

特に、メディカルアロマ専門スクール 『パルファム』では、美容やリラクゼーションの分野だけでなく、医療や介護の現場でも活躍できる知識と技術が身に付くNARD資格+アロマトリートメント講座を受講できます。

医師の指示にしたがって適切な施術を行う、メディカルアロマテラピーの専門家、メディカルアロマセラピストが目指せる資格講座となっておりますので、心身の不調を改善するのに役立つアロマトリートメントの技術や、ブレンドオイルの知識が習得可能です。

>>メディカルアロマセラピストが目指せる講座はコチラ

アロマ専門スクールなら、アロマの可能性がもっと広がる

香りを楽しんだり、気分のコントロールに役立てたりするために精油をブレンドする際は、香りのグループや強弱、ノート(揮発性)などに気をつけると、バランスの良いオイルに仕上がります。

しかし、単に香りを楽しむのではなく、心身の症状の改善に役立つブレンドオイルを作成したいという場合は、アロマテラピーに関する正確な知識を身につける必要があります。

なぜなら、精油には体に有用な成分がたくさん含まれているぶん、「薬も過ぎれば毒となる」というように、使い方を間違えるとかえって危険な場合もあるためです。

特に、アレルギーがあったり 妊娠中や子供がいる場合などは、念入りに精油の禁忌事項についてチェックする必要があります。

精油の効果・効能を安全かつ適切に使用できるようになるためには、フランスやベルギーなどで医療として扱われているメディカルアロマテラピーを学ぶのがおすすめです。

『パルファム』は、そんな科学的根拠に基づいたメディカルアロマを学べるアロマ専門スクールです。

アロマ3大協会のうちの一つで、メディカルアロマにもっとも権威のあるNARDの認定資格講座や、医療や介護の現場で代替補完療法として導入されているアロマトリートメントcを本格的に学べる講座が受けられます。

精油の薬理作用を効果的に活かすために、アロマブレンド術やトリートメントスキルを身につけたいという方におすすめです。

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約90分程度でアロマやハーブの体験、講座内容や受講システムなども詳しく解説!

この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

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