『植物の力』を利用した自然療法として、よくアロマテラピーやメディカルアロマ 、さらにはメディカルハーブなどの言葉を耳にすることがありますよね。
どの言葉も「植物の成分を健康に役立てる」というイメージはぼんやりあるかと思いますが、その具体的な違いを聞かれると、よく分からないという方も多いのはないでしょうか。
そこで今回の記事では、混同されがちなメディカルハーブとメディカルアロマ、そして一般的なアロマテラピーの違いについて解説。
古くから感染症の予防や健康増進に利用されて来た『植物の力』について、その活用方法や効果的な使い分け方について紹介していきます。
メディカルハーブとは
まず、ハーブとは薬や香料とする草の総称で、主に薬草や香草全般のことを指します。
ただ一口にハーブといっても、料理のスパイスやお茶、保存料など、その役割は植物の種類によってさまざま。
メディカルハーブとはその中でも特に、医療的な機能を持つハーブ(薬草)で、病気の治療や健康の増進などに役立つものを指します。
例えば、ローズヒップにはレモンの約20倍〜40倍のビタミンCが含まれているといわれており、免疫力が低下している時やストレスが溜まっている時に有効です。
メディカルアロマとは
一方、メディカルアロマとは、メディカルアロマテラピー=医療を目的とした芳香療法の略称です。
メディカルアロマでは主に、痛みやストレスの緩和などを目的に、植物から100%天然成分を抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使用します。
『香りを嗅ぐ』という行為や、精油を混ぜたオイルでマッサージを行うオイルトリートメントで、精油の持つ芳香成分を鼻や皮膚から体内にとりこみ、病気の治療や予防、緩和ケアなどに役立てます。
一般的なアロマテラピーとメディカルアロマの違い
アロマの分野では、メディカルアロマだけでなく、アロマテラピーという言葉もよく聞きますね。
アロマテラピーとはAromaが「芳香」、theraoyが「療法」を指し、日本語に直すとアロマテラピー=芳香療法という意味です。
しかし、一般的なアロマテラピーとメディカルアロマテラピーでは、その目的や扱える人に違いがあります。
一般的なアロマテラピーは、主にリラックス効果を得ることを目的としています。
ディフューザーでアロマを焚いたり、お風呂にアロマオイルを垂らしたりと、一般の方が簡単に楽しめる使用方法となっており、用いられるアロマオイルの純度もさまざまです。
それに対してメディカルアロマは、別名医療アロマと呼ばれるように、主に医療や介護、福祉の現場で役立てることを主な目的としています。
メディカルアロマを扱うことができるのは、その道の教育を受けた専門家のみ。
100%天然の植物成分を抽出した精油(エッセンシャルオイル)を用いて、患者さんの症状に合わせて適切な施術を行います。
メディカルアロマは、メディカルハーブの活用方法の一種
ここまでメディカルハーブとメディカルアロマ、そして一般的なアロマテラピーの違いについて説明してきました。
ここでいったん、この3つの言葉を整理しておきましょう。
まず、メディカルハーブとは、数あるハーブの中でも免疫力の向上や疲労回復など、医療的な機能を持つ薬草のことです。
そしてメディカルアロマとは、そんなメディカルハーブの活用方法の一つ。
メディカルハーブから天然成分を100%抽出した精油(エッセンシャルオイル)が持つ香りや成分を、医療目的で使用します。
一般的なアロマテラピーがその香りを楽しむことを目的としているのに対して、メディカルアロマは西洋医学を補完する代替・補完療法の一つとして、主に痛みやストレスの緩和ケアとして医療や介護、福祉の現場で用いられています。
メディカルアロマとメディカルハーブの違いは?
メディカルハーブという言葉は薬草そのものではなく、“メディカルハーブを用いた自然療法の一種”としても使われることがあります。
その場合のメディカルハーブは、ハーブティーなどにして植物成分を摂取する、内側からのアプローチが一般的です。
これに対してメディカルアロマは、皮膚への塗布や吸入など、外側からのアプローチがメイン。
植物の天然成分を凝縮している精油を使うぶん、メディカルアロマ の方がその効果は強力で、睡眠障害の改善や、痛み・ストレスの緩和など、その作用には即効性があるものも多くあります。
一方、メディカルハーブをハーブティーとして直接体内にとりこむ場合は、胃腸症状などの消化器官への効果が高いのが特徴です。
メディカルアロマよりもその作用はゆるやかですが、メディカルハーブを日常的に摂取することで、体質改善などの効果が期待できます。
こんな時はどっちがおすすめ?メディカルアロマとメディカルハーブの使い分け
自然療法としてのメディカルハーブとメディカルアロマでは、身体へのアプローチ方法が異なるため、効果・効能や得意とする症状に違いがあります。
そこでメディカルアロマとメディカルハーブ、それぞれの使い分けに適した例として、3つのシーンを紹介します。
①ストレス・痛みでこわばる体に…アロマトリートメント
メディカルアロマで扱う精油の中には、筋肉の弛緩作用や、リラックス効果があるものもあります。
このため、精油を混ぜたオイルでマッサージを行うメディカルアロマトリートメントは、
ストレスの軽減や痛みの緩和ケアとして効果的です。
精油の芳香成分が脳に直接届いて、深いリラクゼーション効果を発揮。
さらにタッチングによる安心感が、心と体を緊張からときほぐしてくれます。
実際に日本でも、終末医療や介護の現場で、緩和ケアの代替・補完療法としてアロマトリートメントを導入する医療機関は徐々に増えつつあります。
②眠れない夜は…ラベンダー精油のリラックス効果で快眠
介護施設や精神病院には「寝付けない」「眠りが浅い」など睡眠に悩みを抱える高齢者や患者さんの方がたくさんいます。
そんな睡眠障害を改善する方法としても、メディカルアロマは一役買うことがあります。
その方法は簡単で、ラベンダー精油を含むアロマスプレーをリネン類にひと吹きしたり、精油を染み込ませたハンカチを枕元に置くだけ。
ラベンダー精油が持つとされるリラックス×安眠効果で、薬に頼らず患者さんを安眠へと誘うことができます。
③食べ過ぎた後は…ハーブティーでお腹を休めて
消化不良や吐き気などの胃腸症状には、メディカルアロマよりもメディカルハーブを活用したハーブティーが効果的です。
飲み会などでの食べ過ぎ、飲みすぎ、または肉料理などしつこい食事の後は、ジンジャーやカモミールなど、消化器機能に作用してくれるハーブティーで、ゆっくりお腹を休めるとよいでしょう。
アロマ専門スクールでメディカルアロマ・メディカルハーブを学ぼう
日本では漢方薬が伝統医学として発展してきたように、ヨーロッパではハーブが民間療法として、人々の暮らしに寄り添ってきました。
その中でもフランスやベルギーなどでは、メディカルアロマが正式な医療行為として認められており、実際に精油が薬の代わりとして、医師に処方されることがあるほどです。
このように、医療や介護、福祉の現場で役立つ芳香療法を学びたいのなら、アロマ専門スクールでメディカルアロマ の勉強をするのがおすすめ。
科学的根拠(エビデンス)に基づいた、代替・補完療法としてのメディカルアロマテラピーが学べます。
メディカルアロマ専門スクール『パルファム』では、そんなメディカルアロマに権威のあるアロマ協会、NARDの認定資格が取得可能。
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