介護にアロマを取り入れることのメリットには様々なものがあります。例えば、アロマを通してコミュニケーションが取れたり、近年では認知症対策としても注目されています。
また、アロマは介護される側だけでなく介護する側にも大きなメリットがあり、双方にとってスムーズに介護を進めるための1つの方法となります。
今回は、介護にアロマを取り入れることのメリットについてお伝えします。
介護現場では実際にアロマが使われている
訪問介護サービスを提供する会社には、実際に介護アロマという名前のサービスを実施しているところや、アロマケア・タッチケアを福祉施設や自宅、病院へ出張サービスしてくれる、訪問アロマケアも存在します。
また、介護アロマコーディネーターという資格も存在することから、介護の現場でアロマが使われていること、アロマが求められていることが分かります。
アロマが介護現場で使われるのはメリットがあるから
アロマの香りが持つ効果には、緊張や不安を和らげたり、イライラや興奮を鎮めるものがあります。
これだけでも介護される側とする側、両方の精神状態を穏やかにするメリットがあります。
アロマのメリットはそれだけにとどまらず、アロマを使ったマッサージでタッチケアを行うことによる不安や痛みの解消、乾燥を防ぐための保湿など、さまざまなメリットに溢れています。
アロマの香りでさまざまな効果が期待できる
アロマの香りには、イライラや不安を解消したり興奮を鎮める効果のあるものなど、様々な効果があります。その効果がもたらすメリットには、入眠を助ける・記憶力の向上などがあります。
もちろん、アロマの香りは介護される側だけでなく、介護する側にとっても癒しの効果を与えます。
不眠対策
歳を重ねるにつれ睡眠時間が短くなるのは自然なことですが、認知症や糖尿病、身体の痛みによって不眠になる場合があります。また、夜眠らなければいけないと思う事への不安や焦りも不眠に繋がります。
不眠が続くと昼夜逆転してしまったり、生活リズムが不規則になります。そうなってしまうと介護をするご家族の方の負担も増えてしまうので、不眠対策のアロマを取り入れるのがおすすめです。
ラベンダーは、イライラや緊張をほぐし入眠を助けますし、サイプレスもストレスや怒りを和らげ、興奮を鎮める効果があります。
また、ネロリにはストレスや不安を解消する効果があります。不眠対策としてこれらのアロマを使うことで、入眠を助けるだけでなく、落ちつきや安心を与えるメリットがあります。
【参考URL】
https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/18/03.html
https://www.azumien.jp/contents/industry/00024.html
https://www.roujin-homes.jp/guide/kaigo/ninchigyakuten/
https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/heart/?p=2274
認知症対策
認知症の一種であるアルツハイマー型認知症は、嗅覚障害が最初の症状として現れると言われています。
匂いは嗅神経を伝って脳の海馬へと繋がります。海馬は記憶を司る部位でもあるため、嗅神経を刺激することで海馬の活性化を図ることができます。
例えば、夕暮れ時に住宅街を歩いていると、どこからともなく肉じゃがの匂いやカレーのいい匂いがすることがありますよね。匂いをかいで、肉じゃがやカレーだと予想できるのは、その匂いが紐づく記憶を呼び起こしているためです。
そのため、アロマで嗅覚を刺激することで記憶力の活性化を促せるという大きなメリットがあります。
【参考URL】
https://www.sagasix.jp/column/dementia/aroma/
https://r.lne.st/2017/12/12/jinbo-daiki/
介護する側もされる側もリラックスできる
介護される側にはさまざまなメリットがあることをお伝えしましたが、同じ空間で介護する側も、心地よい香りに包まれることでリラックスすることができます。
夜中のトイレの手伝いなどで、何度も起きなければならない時も、寝室をラベンダーやサイプレスの香りにさせておくことで、介護をする側の入眠の手助けになります。
マッサージを行うことでコミュニケーションが取れる
アロマオイルを使ったマッサージを行うメリットとして、コミュニケーションが取れる、ということが挙げられます。
アロマの香りとマッサージでリラックス効果を与え、本音を聞けたり、細かい体調の変化や困っていることなどを話してもらいやすくなります。
また、肌と肌が触れ合い、セロトニンやオキシトシンと呼ばれる脳内物質が分泌されることで、ストレスが減少し信頼感が生まれたり、恐怖心が減少するなどの大きなメリットがあります。
【参考URL】
https://www.careshikaku.com/feature_guide/handkourei
https://next.rikunabi.com/journal/20151128/
https://www.sagasix.jp/column/dementia/aroma/
保湿効果も期待できる
ホホバオイルと精油で作ったアロマオイルをマッサージに使うことで保湿効果も期待できます。
皮膚が乾燥してしまうと、尿や便、汗などで肌トラブルや床ずれを起こしやすくなったり、傷ができやすくなります。アロマオイルはそういった肌トラブルからも守ってくれる優れものです。
保湿効果のあるアロマオイルを作る際は、ローズやゼラニウムなどの、皮膚が潤う効果のある精油がおすすめです。ローズには皮膚を柔らかくする効果や潤いを保つ効果があり、ゼラニウムには皮脂分泌のバランスを整える効果があります。
これらを使った保湿をお風呂上りなどに行うことで、床ずれの発生を防いだり、肌トラブルの回避や傷をできにくくさせるメリットがあります。
【参考URL】
https://www.yomeishu.co.jp/health/3570/
https://www.maruho.co.jp/kanja/jokusoujiten_ff/care/care2/page1.html
http://hc.mochida.co.jp/skincare/care/care8.html
殺菌・抗菌効果を期待できる
デュフューザーを使って部屋にアロマを行きわたらせることで、部屋の殺菌・抗菌効果を期待できるメリットもあります。
特に高齢者は、ウイルスや菌に対して免疫力が落ちているため、インフルエンザや肺炎にかかりやすくなっているため、この効果があることは大きなポイントです。
高齢者がインフルエンザや肺炎になると命に関わる一大事になりますので、ジュニパーベリーやタイム、ユーカリ、ティートゥリーなどのアロマを使って日頃から部屋の空気を殺菌しておくとよいでしょう。
ジュニパーベリーは古くから殺菌効果があることで知られており、タイムは抗菌効果があります。ユーカリの殺菌・抗菌作用はこれらの精油の中でもかなり優れています。
【参考URL】
https://allabout.co.jp/gm/gc/39908/
https://kaigo.homes.co.jp/manual/healthcare/infection/
自宅介護でもアロマを取り入れることのメリットとは
自宅介護でアロマを取り入れるメリットには、毎日の介護によるストレスの軽減があります。
精神的なストレスを和らげるのはもちろんのこと、保湿をして床ずれを防いだり、おむつ交換の時にもアロマを活用することで、臭いによるストレスを減らせるというメリットもあります。
アロマはそうした物理的なメリットと精神的なメリットの両方を兼ね備えた、とても優秀で非常に役に立つものです。
まとめ
介護にアロマを取り入れることのメリットについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
注意点として、アロママッサージを行う際には、必ずパッチテストをして、異常がないことを確認してから行うようにしてください。万が一パッチテストで痒みや赤みなどの異常が出た場合は、すぐに水で洗い流し、使用を中止してください。
人それぞれ好みの香りは違うので、色々な香りを試して、気に入るものを見つけてくださいね。
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