アロマテラピーとはどんな仕事で生かせる?

人を癒し、リラクゼーションの仕事に就いて人々に安らぎを与えたい、と思っていませんか?その中でも注目されている仕事として、アロマオイルを使ってアロマテラピーを行っていく仕事があります。そこで、まずアロマテラピーとは何なのか、アロマの利用法や保管法、注意点、さらにはアロマテラピーを生かした仕事について、さまざまな方面から見ていきたいと思います。

 

アロマテラピーとは何?

まず、アロマテラピーとは精油(エッテンシャルオイル)や、精油の芳香や植物由来の精油を使い、体内外の統合医療の一環としてや病気の予防を行なっていくことを目的とした療法で、日本では芳香療法と訳されることが多いです。
主な目的としては病気や外傷、病気の予防、心身の健康、リラクゼーションやストレス解消といったセラピーがあります。
また、近年は香りのインテリアの一種として、店舗や自室などさまざまな場所の雰囲気作りとしても使われています。
そして使用される精油は植物由来の揮発性の芳香分子の集合体なので、それぞれが特有の香りを持っており、科学的に認められているものです。

アロマテラピーの歴史

では、アロマテラピーの歴史はいつから始まったものか、ポイントごとに見ていきましょう。

始まりは古代から

アロマテラピーの始まりは古代エジプト、紀元前3000年頃まで遡ります。
古代エジプトの時代から、主にお香のための薫香(フランキンセンス)やセラピー、ハーブティーやハーブオイルのために浸剤として使われていたので、精油や植物の香りは身近な存在となっていました。
そしてミイラづくりにはミルラ(没薬)やシダーなどの精油が使用されたりしていました。

アロマテラピーの言葉が生まれたのは20世紀

そしてアロマテラピーという言葉が生まれたのは、20世紀頃のフランスが起源とされています。
1930年頃、フランスの調香師・香料研究者だったルネ・モーリス・ガットフォセが自身の研究の報告をまとめるとき、「アロマ(芳香)」と「テラピー(療法)」を組み合わせて「アロマテラピー」という言葉を創り出したことが始まりと言われています。
それから戦中戦後を通じて、医師ジャン・バルネが精油を用いた治療を行なったり、精油を希釈したオイルを使ってのオイルマッサージをマルグリッド・モーリー女史が提唱したことで、一般に広まっていきました。

日本に入ってきたのはいつ?

アロマテラピーの歴史
そして日本にアロマテラピーが入ってきたのは1980年頃で、アロマテラピーに関する出版物が多く出始めたことがきっかけです。
芳香剤やアロマオイルトリートメントに関する内容が中心に特集され、リラクゼーションが目的としているイギリス式アロマテラピーが入ってきました。
そして1990年頃に、フランスで始まった医療目的のアロマテラピーが注目され始め、今日に至ります。

以上のように、アロマテラピーの歴史やセラピーの歴史は長きに渡るものです。
メディカル目的のフランス式、リラクゼーション目的のイギリス式の2つの流れがありますが、精油やアロマテラピーの研究が進んだ現在では、美容、健康の増進、リラクセーション、スポーツ、介護や医療、予防医学などでも活用されています。

アロマテラピーを生かした仕事とは

アロマテラピーを生かした仕事の代表的な職種として、アロマセラピストがあります。
アロマセラピストとは、お客様に、様々な植物の香り=精油の中から、症状や好みに合った精油の選定や利用に関するアドバイスをしたり、その人に合った香油を調合したりすることが主な仕事内容です。
アロマセラピストはお客様が何を求め、どのような施術を求めているのかをカウンセリングをしながら最適な香りを提案すると同時に、最適な利用方法や注意事項などを説明しアロマオイルトリートメントや販売も行います。また、アロマを使ったさまざまなセラピーも行ないます。そのため、業務内容は幅広い部類と言えます。

アロマセラピストの仕事に就くには

アロマセラピストの仕事に就くには、アロマテラピーの知識や、アロマセラピストとしての知識や技術を習得する必要があります。
そのため、専門スクールで受講する必要があります。
資格の中でも、メディカルアロマ筆頭NARD認定資格、イギリス式アロマのAEAJ認定資格、JAA認定資格などの資格取得を、就職を有利に運ぶためには検討すると良いでしょう。

アロマセラピストの就職について

近年アロマセラピストの就職も幅広くなっています。
アロマセラピストが働ける業界としては主に下記の業界が挙げられます。

オイルマッサージサロン

オイルマッサージサロン
アロマセラピストの業界というと、まず多くの人が想像するであろう業界がアロママッサージのサロンではないでしょうか。
アロマサロンやリラクゼーションサロン、アロマトリートメントサロン、エステサロン、整体サロンなどさまざまな呼び方をされており、癒し(セラピー)をメインにしたサロンでアロマセラピストの求人が出ています。
またアロマを使ったマッサージを習得していれば、ラグジュアリーなエステサロンやスパ、ホテルなどでも勤務が可能です。

アロマオイルのショップ販売員

そしてオイルマッサージサロンの次に多いと言われているのがアロマオイルのショップ店員です。
近年のアロマブームにより、アロマオイルを取り扱っているショップが増えており、アロマオイルを販売するために知識を要している人、アロマを使ったセラピーの技術を持っている人といった形で求人が出ています。
アロマオイル専門のショップだけではなく、アロマオイルを取り扱う雑貨店などでの勤務が可能です。

化粧品や芳香剤メーカーの開発

化粧品や芳香剤にも、心地よい香りを持った商品が販売されていますが、その香り作りのためにアロマセラピストが採用されている、といったこともあります。
香りの調合やバランスを商品開発の段階から携わることで、より良い香りをもった化粧品や芳香剤を生み出し、パネルテストなどを何度も行なっていきます。
開発段階から商品に関わることができ、販売されたときの達成感を味わうことができます。

医療現場でのケア(メディカルアロマ)

そして近年一番注目されている業界は、医療業界でのケア、メディカルアロマです。
フランスで行われていた医療目的のアロマテラピーが元となっており、主に西洋医学でフォローできないメンタル面での不調や、認知症予防や終末期でのケアとして取り入れられています。
カウンセリングやアロマテラピーの調合、セラピー、施術、さらにはアフターフォローなどさまざまな仕事があるのも特徴です。

以上のようにアロマセラピストはさまざまな業界で募集されています。
そしてこの他にもアロマセラピストは施術をせず、商品の販売を行うアロマ専門店などでも募集されているので、幅広い業界を目指すことができます。

アロマテラピーを使った仕事の将来性

メディカルアロマ筆頭NARD認定資格、イギリス式アロマのAEAJ認定資格、JAA認定資格などの資格取得講座をしっかりとした専門スクールで受講し、単に資格としてだけではなく現場に即した的確な実力をつけることが必要です。
社員として美容サロンなどに就業するときには経験が重視される傾向にもあります。
また、今後ますます日本は、「超高齢者大国」に突入するため、医療現場や介護サービスの利用者向けのアロマテラピーの研究を先どって行くことも、大いに社会に必要とされるアロマセラピストとなることができるでしょう。

アロマテラピーの利用法

では、アロマテラピーの利用方法はどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

香りを楽しむ

香りを楽しむ
まずは香りを楽しむやり方ですが、主な方法としては芳香浴法や吸入法、湿布法が挙げられます。
芳香浴法はシンプルなものではティッシュやハンカチ、マグカップ等での芳香浴があります。アロマ器具を使う場合ですと、アロマポットやアロマライト、ディフューザーを使って香りを空気中に拡散させます。
吸入法は精油をハンカチやガーゼ、洗面器やマグカップなどに1~2滴たらし、香りの成分を吸い込んでいきます。
そして湿布法は症状に合わせて温湿布と冷湿布を使い分けます。お湯もしくは冷水に精油を垂らし、タオルを浸して適度にしぼり、腰(目の上や周りは厳禁です)などの患部に当てていきます。
いずれも精油の成分を直接吸い込んだり、皮膚に触れたりするので、注意が必要です。

化粧品として取り入れていく

2つ目は化粧品として取り入れていくことで、主な方法としては沐浴法、トリートメント法が挙げられます。
沐浴法はエッセンシャルオイルを風呂の湯船の中に数滴垂らしてよくかき混ぜた後に、全身浴や半身浴、部分浴などの形で湯船に浸かるというもので、肌が弱い人でもアロマテラピーを楽しむことができます。精油は水やお湯にほとんど溶けないので、できれば乳化剤にあたるもの(例えば天然塩、バスオイル、ハチミツ、など)に精油を垂らしかき混ぜてから、湯船に入れたほうが良いでしょう。
そしてトリートメント法は精油を植物油で希釈したものを使い、アロマオイルマッサージをする方法を指します。
アロマオイルマッサージをすると筋肉の緊張がほぐれ、血行が良くなり、リンパ液を流してむくみの改善にも役立ちます。

以上のように、アロマテラピーはさまざまな形で利用することができるので、自身に合うものを選ぶようにしましょう。

アロマテラピーの精油の保管方法

アロマテラピーの精油の保管方法
アロマテラピーの精油は製造時から成分の変化が始まっており、空気(酸素)や紫外線、湿度や温度に注意をする必要があります。
まず、保管容器は遮光性のあるガラス容器を選び、キャップをしっかり閉め、直射日光と湿気を避けられる冷暗所に立てて保管することが大切です。
さらに、精油の保存期間は開封後から1年が目安とされているものが多く、中でも柑橘系の精油は他の種類と比べて成分変化が起こりやすいので、使用するときに香りを必ず確認すると良いでしょう。

アロマテラピーを行う時の注意点

アロマテラピーを行う時、注意点がいくつかあります。

原液を皮膚につけない

アロマテラピーに使用する精油(エッセンシャルオイル)は原液のままですと植物に存在していた時の少なくとも100倍~300倍の濃度の液体です。したがって皮膚への原液塗布は、刺激が強すぎます。
マッサージに使用するときはキャリアオイルなどで1%程度前後に希釈しましょう。フェイシャルに使用する場合は、0.5%前後の濃度を基準として、お肌の状態を観察しながら濃度は決めていきます。

精油を飲んだり目に入れない

精油は極度に濃厚な香りの液体ですので、飲用は絶対してはなりません。
また精油を目や傷口、粘膜に対して使用してはなりませんし、これらの部位の周囲でも使用してはなりません。

火気に注意する

精油は炭素と水素、および酸素からできていますので、引火性があります。したがって精油を火気のそばにおいてはなりません。

子どもやペットが届かない場所に保管する

子どもやペットの精油の誤飲を防ぐために、子どもやペットが届かないところに保管しましょう。

使用しても問題ないかを必ず確認する

初めて使用する精油の場合は、パッチテストを行うようにしましょう。
精油を使用する前にあらかじめ確認しておくことで、体に合わなかったときのリスクを避けることができます。

まとめ

アロマテラピーは昔から人々の暮らしに身近なもので、ストレス社会である現在は、新たな形で人々に癒しを与えています。
アロマテラピーで使う精油(エッセンシャルオイル)の利用方法や保存方法、注意点等、基本的な正しい知識を身につければ、一般の家庭でも楽しんだり病気の予防としても使うことができます。
仕事としては、サロンでのアロマオイルトリートメント施術やアロマ製品ショップ販売員、アロマテラピー講師、メディカルアロマという形で医療への関わりも進められています。
もしアロマテラピーに興味を持たれましたら、アロマ専門スクールでのアロマ体験や説明会に参加してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

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