香りと脳の関係性について|もたらす影響とは?

何気なく入ったお店や街中でふと嗅いだ香りが、なんだか懐かしい気持ちになったり、胸が締め付けられるような感覚になった経験が一度はあるのではないでしょうか?

また、理由はなくともなぜか苦手な香りや嗅ぐだけで落ち着く香りがあると思います。

これらは全て、香りと脳には密接な関係があるから。この記事では、香りと脳の関係について、わかりやすく解説していきます。

香りは脳に”直接”働きかける

味覚や視覚などの五感の中で、”嗅覚”は唯一脳に直接働きかけます。

香りが脳にたどり着くまでの時間は約0.2秒。記憶や言語を司る「大脳新皮質」は経由せず、本能的な行動や直感などを司る「大脳辺縁系」に直接届きます。

そのため、この香りが何の香りなのかを判断する前に”いい香りかどうか”や”好きな香りかどうか”などの感情が働くのです。

また、大脳辺縁系は感情を司る部分にも近いことから、香りを嗅ぐと気分が良くなったり嫌な気分になったりすることもあります。自分でも気づかないうちに、その空間の香りで気分が左右されていることがあるかもしれません。

香りは脳の”記憶”にも結びつく

香りは記憶とも深い関係があります。

前述したように、香りは大脳辺縁系に直接届きます。大脳辺縁系の一部には記憶を司る”海馬”という部位があり、嗅覚からインプットされる情報が海馬に働きかけることで記憶を呼び起こすのです。

海馬は記憶を閉まっておくフォルダのようなもの。記憶に結びつく香りを嗅ぐことがキッカケで記憶のファイルが開き、そのときの思い出と感情が同時に呼び起こされるという仕組みです。

これらの流れを「プルースト効果」と呼び、日常生活に活かすこともできます。

例えば、”ほっとする香り”は人それぞれ。実家で使っている芳香剤の香りに近いものや、神社やお寺のようなお香の香り、好きな人の部屋の香りなど、”記憶に結びつく自分自身がほっとできる香り”を選んで日常生活に取り入れることで、さらにリラックス効果が期待できます。

このように、香りと記憶の関係をうまく取り入れれば、アロマテラピーをもっと楽しむことができるでしょう。

香りがもたらす人への影響

香りと脳の関係について分かったところで、実際に香りが人へもたらす影響についてみていきましょう。

香りは主に「心」「体」「皮膚」に働きかけます。

心への影響

香りは、本能や直感を司る大脳辺縁系を通ったあと、自律神経やホルモンのバランスを司る「視床下部」にたどり着きます。

自律神経やホルモンのバランスが崩れると、ネガティブになってしまったり、イライラと怒りっぽくなってしまったりと心への影響が大きく出てしまいます。お気に入りの香りを嗅ぐことで、自律神経やホルモンのバランスを整え、心を落ち着かせてくれるのです。

体への影響

香りの成分は、鼻や口などの粘膜から体に取り入れることで毛細血管に乗って全身を巡り、さまざまな器官に働きかけます。

血行の促進、免疫力UP、消化機能の調整、血圧降下・上昇などの作用をもたらしてくれます。

皮膚への影響

主に精油を使ったアロマトリートメントによって植物の香り成分が肌から取り入れられることで、保湿、抗炎症などの作用をもたらしてくれます。

マッサージを行った場合は、もみほぐしによって血行が良くなることから肌のターンオーバーを促進する効果もあります。

アロマの効果的な使い方

アロマの効果的な使い方

ここでは、アロマテラピーとして精油を効果的に使う方法について紹介していきます。

正しい方法を知っておくことで精油の香りをよりいっそう感じられ、より一層楽しむことができますよ。

ハンカチやティッシュで手軽に”芳香浴”

手持ちのハンカチやティッシュに精油を染み込ませるだけの簡単な方法がこちら。

お好みの香りの精油を1〜2滴垂らしてしばらく置いておけば、香りがハンカチやティッシュに染み込んでふとしたときにふわりと香ってくれます。

精油を染み込ませられるものと精油があればどこでも楽しめるので、自宅ではもちろん、移動中に気分をリフレッシュしたいときなどにも試してみてくださいね。

マグカップで香り成分を”吸入”

お家でのリラックスタイムで簡単にできるのが、マグカップを使った吸入法。

沸騰しない程度(70〜80度)のお湯をマグカップなどに入れて準備し、お好みの精油を1〜4滴たらすだけ。蒸気とともに精油の香りが立ち上がり、香り成分によるリラックス効果が得られます。

オフィスでちょっと集中したいときや集中力をリセットしたいときに、デスクに置いて香るのもいいですね。

お風呂で香りを楽しむ”アロマバス”

いつものバスタイムを少し優雅な気分にしてくれるのが、アロマバス。

好きな精油をお風呂のお湯に3〜5滴垂らし、よく混ぜてから温まりましょう。湯気に香りが乗って浴室にいい香りが広がりますよ。

柑橘系・ミント系・スパイス系の香りは肌に刺激が強いものがあるので、はじめのうちは1〜3滴程度からはじめるのがおすすめです。

精油の使い方についてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。詳しい手順はもちろん、おすすめの精油や注意すべき点などについても記載しています。
>>アロマテラピーが初めての人におすすめ!精油の簡単な使い方をご紹介

アロマスクールで香りと脳の関係についてもっと学ぼう

香りと脳には強い結びつきがあり、考えるよりも前に感情や記憶で香りに反応するということがわかりましたね。

香りは日常生活とは切っても切れないもの。自分の過ごす空間をお気に入りの香りで満たして、いつもより少しご機嫌に毎日を過ごしてみるのもいいかもしれません。

アロマ専門スクール『パルファム』では、アロマテラピーの体験レッスンや、「メディカルアロマ心理カウンセラー」を育てる育成講座などを開催しています。

香りと脳の関係についてはもちろん、精油のもつ特徴や正しい使い方、アロマに関する資格まで幅広く学ぶことができます。

ぜひこの機会をきっかけに、アロマテラピーの世界へ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

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