メディカルアロマでストレスケア:自律神経に着目した精油の選び方

アロマでストレスケア

現代社会では、仕事や人間関係などによるストレスから、心に余裕を持てなくなる方も少なくありません。「常に焦りを感じる」「十分に休んでも疲労感が残る」といった状態は、日常生活や仕事のパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。

こうしたときに役立つ考え方の一つがメディカルアロマです。精油に含まれる化学成分の特性を理解し、生活に取り入れることで、心身のコンディションを整えるサポートが期待できます。根拠に基づいたアロマの知識を活用することで、より充実したリラックスタイムにつなげられるでしょう。

まずは自分のストレス状態を知ろう

ストレス状態について知ろう心身のコンディションを整えるためには、まず現在のストレス状態を把握することが重要です。自身では気づきにくい疲労や負担も、客観的な指標を活用することで確認できます。

厚生労働省の基準によるセルフチェック

厚生労働省では、ウェブ上で利用できる「5分でできる職場のストレスチェック」を公開しています。こうしたチェックツールを活用すると、疲労の蓄積状況やストレスの程度を客観的に確認できるため、自身の状態を見直すきっかけになります。

参考リンク:厚生労働省「5分でできる職場のストレスチェック」

継続的なセルフケアで心身のバランスを保つ

ストレスが大きくなってから対処するだけでなく、日頃からセルフケアを続けることも大切です。厚生労働省のストレスチェックなどを定期的に活用しながら、自身の状態に合わせたケアを継続することで、心身のバランスを保ちやすくなります。

 

ストレスケアにアロマがおすすめ

アロマテラピーが心身のリラックスに役立つとされる背景には、香りを感じる仕組みが関係しています。

香りの情報は脳へ直接伝わる

五感のなかでも嗅覚は、感情や本能に関わる「大脳辺縁系」に直接情報を伝える特徴があります。その後、自律神経の働きに関わる「視床下部」にも情報が届けられ、心身の状態に影響を与えると考えられています。

学術研究でも香りとリラックスの関係が報告されている

公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が紹介している研究では、一部の香り成分が脳に伝わることで、副交感神経の活動に関係する変化が確認されています。こうした作用により、緊張した気持ちが和らぎ、落ち着いた状態へ移行するきっかけになると考えられています。

 

メディカルアロマ視点で選ぶおすすめの精油4選

おすすめのアロマ カモミール成分の特性(ケモタイプ)を理解することで、お悩みに合わせた的確な選択が可能になります。

イライラを鎮めるカモミール

カモミール(ローマンカモミール)は、アンゲリカ酸エステルなどのエステル類を豊富に含んでいます。この成分は穏やかな性質を持ち、強いイライラや過度な緊張感を優しく鎮めたいときに重宝します。

気力を補うジンジャー

ジンジャーは、ジンジベレンなどのセスキテルペン炭化水素類を含んでいます。スパイシーな香りが特徴であり、ストレスに伴う食欲不振や、気分が落ち込んで無気力感を覚えるときに適しています。

不安を和らげるオレンジ

オレンジ(オレンジ・スイート)は、成分の90%以上をモノテルペン炭化水素類の「d-リモネン」が占めています。この成分に関する研究は国内外で行われており、不安を和らげ、気分を前向きにする快適なリラックス環境づくりへの有用性が示唆されています。

感情の高ぶりを抑えるペパーミント

ペパーミントは、モノテルペンアルコール類の「l-メントール」を含んでいます。ハーブ調のすっきりとした爽快感をもたらすため、ストレス性の頭痛や感情の高ぶりをリフレッシュしたいときに役立ちます。

日常生活への取り入れ方と安全に使うためのポイント

アロマを生活に取り入れる際は、目的や場面に合わせて使い方を選ぶことが大切です。あわせて、安全に使用するための基本的なルールも確認しておきましょう。

シーンに合わせて香りを使い分ける

アロマは、生活シーンに応じて使い方を変えることで活用の幅が広がります。例えば、就寝前にはディフューザーで寝室に香りを広げる方法があります。仕事や勉強の合間には、ハンカチに精油を1滴垂らして香りを楽しむ方法も手軽に取り入れられます。

手軽に作れるアロマスプレー

アロマスプレーは、自宅で簡単に作ることが可能です。無水エタノール5mlに精油を5〜10滴加えて混ぜた後、精製水45mlを加えます。使用前によく振ることで、香りを均一に広げられます。

安全に使用するための基本ルール

精油は植物から抽出された成分を高濃度に含んでいるため、原液を直接肌に付けることは避けましょう。また、妊娠中の方や小さな子ども、ペットがいる家庭では、使用を控えたほうがよい精油もあります。利用する前に対象となる精油の注意事項を確認し、適切な方法で使用することが重要です。

メディカルアロマを安全に活用するために知っておきたいこと

アロマテラピーを取り入れる際は、精油の特徴だけでなく、日本における法的な位置づけについても理解しておくことが大切です。

精油は医薬品ではない

日本国内では、精油は医薬品ではなく雑貨として扱われています。そのため、病気の治療や予防を目的とした効能・効果は認められていません。不眠症やストレス関連の症状に対しても、医療行為の代わりとなるものではない点を理解しておく必要があります。

正しい知識が安全な活用につながる

アロマに関する知識を学ぶ目的は、病気を治療することではなく、香りを日常生活に取り入れながら快適な環境づくりに役立てることです。精油の特性や使用上の注意を理解したうえで活用することで、安心してアロマテラピーを楽しめるでしょう。

メディカルアロマのストレスケアに関するよくある質問

アロマテラピーを生活に取り入れる際には、使うタイミングや頻度について疑問を持つ方も少なくありません。ここでは、よくある質問とその考え方を紹介します。

Q:ストレスケアとしてアロマを使うタイミングはいつがよいですか?

A:リラックスを目的とする場合は、就寝の30分~1時間前を目安に香りを取り入れる方法があります。夜は心身を休息モードへ切り替える時間帯とされているため、寝室で香りを楽しみながら落ち着いた環境を整えることで、ゆったりとした時間を過ごしやすくなります。

Q:ディフューザーは就寝中もつけたままでよいですか?

A:ディフューザーを長時間使用する場合は注意が必要です。香りを継続して嗅ぐことで、次第に香りを感じにくくなることがあります。そのため、就寝時に使用する場合はタイマー機能を活用し、入眠後に自動で停止する設定にしておくとよいでしょう。

Q:毎日同じ精油を使い続けても問題ありませんか?

A:使用量や使用方法を守っていれば、日常的に利用することは可能です。ただし、同じ香りばかり使うのではなく、その日の気分や生活シーンに合わせて複数の精油を使い分ける方法もあります。香りに変化を持たせることで、アロマテラピーをより楽しみながら続けられるでしょう。

まとめ

一口にストレスといっても、人によってさまざまな症状が出ます。
アロマに期待される効能は複数あるので、症状に合わせてストレスケアができます。
ストレスにお悩みの方は、リラックスする方法の1つとしてアロマを取り入れてみてください。

また、医療目的のアロマをメディカルアロマと言いますが、パルファムではメディカルアロマをメインに学ぶコースもあります。

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

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