骨の健康にも関わる女性ホルモン「エストラジオール」とは、女性に欠かせないホルモンのひとつです。
この記事ではエストラジオールのはたらきや、不足することで引き起こされる症状などについて説明します。
また、エストラジオールに良い影響を与える方法についてもご紹介。
日常に取り入れることで、心身ともに健康的な生活を送るのにお役立てください。
エストラジオール(E2)とは?
まずは、エストラジオールのはたらきについて解説しましょう。
女性ホルモンの一種
女性ホルモンには3つの種類があります。
エストラジオール、エストロン、エストリオールです。
これら3つをあわせて女性ホルモン(エストロゲン)と称されていますが、中でもエストラジオールは作用が強いことが特徴。
18~40歳の性成熟期に卵巣から多く分泌され、細胞の分化や増殖に影響するホルモンです。
具体的には卵巣や膣、子宮といった女性生殖器の発育を促進するほか、月経時に子宮内膜を厚くするはたらきを持ちます。
排卵に向けて子宮頚管粘液を分泌し、精子を通りやすくすることで妊娠を手助けしてくれるのもエストラジオール。
そのため、妊娠を希望する女性にとっては特に必要なホルモンと言えます。
ですが、妊娠の予定がない女性にとってもエストラジオールは欠かせません。
コレステロールを抑えたり、肌の新陳代謝を促進したりするのもエストラジオールの作用によるものだからです。
このように妊娠希望の有無に関わらず、すべての女性にとってエストラジオールは重要な役割を担っています。
年齢とともに減少
エストラジオールを始め、女性ホルモンは年齢とともに減少することが明らかになっています。
女性ホルモンがピークを迎えるのは、20代後半から30代前半。
その後は緩やかに減少し、45~55歳の間には激減すると言われています。
この時期は更年期と呼ばれ、ホットフラッシュやイライラ、のぼせといった症状が出現。
症状の個人差は大きく、中には生活に支障をきたすほどの不快感がある方もいます。
その場合は、女性ホルモンを補充する治療を受けたり女性ホルモンに似たはたらきの成分を摂り入れたりすることで、症状の緩和が期待できるでしょう。
エストラジオールの基準値
エストラジオールの基準値は、妊娠の有無や月経周期によって異なります。
【妊娠していない女性の場合】
- 卵胞期:19~226pg/mL
- 排卵期:49~487 pg/mL
- 黄体期:78~252 pg/mL
- 閉経期:39 pg/mL以下
【妊娠している女性の場合】
- 前期:780~16,600 pg/mL
- 中期:1,150~36,600 pg/mL
- 後期:5,450~44,900 pg/mL
このように身体の状態にあわせて分泌量を変えることで、女性をサポートしてくれているのです。
エストラジオール(E2)が不足すると?
女性の身体に深く関連しているエストラジオールですが、不足するとどうなるのでしょうか。
ここでは、エストラジオールの減少が招く4つの症状について詳しく説明しましょう。
骨粗鬆症
エストラジオールが減少すると、骨粗鬆症のリスクが高まります。
骨粗鬆症とは、骨密度が低下し骨がもろくなった状態のこと。
軽い転倒でも骨折を引き起こし、場合によっては骨折がきっかけで寝たきりになってしまうこともある怖い病気です。
エストラジオールの減少が骨粗鬆症のリスクを高めてしまうのは、女性ホルモンが骨代謝を調整するはたらきを持っているため。
通常女性ホルモンは、古くなった骨を壊し新しい骨をつくることで、骨代謝のバランスを維持しています。
ところがエストラジオールが減少すると、骨を壊す作用が活発になるのです。
これにより、骨を壊すはたらきが再構築のスピードを上回ります。
結果として骨代謝のバランスが崩れ、骨粗鬆症を引き起こしてしまうのです。
肌トラブル
女性ホルモンには、コラーゲンや水分量を増加させることで若々しさを保つはたらきが期待されます。
つまりエストラジオールが減るということは、肌のハリやツヤがなくなり肌トラブルが生じやすくなるということ。
乾燥し皮膚のバリア機能が低下することで、これまで以上に刺激を感じやすくなるでしょう。
かかとのひび割れや爪が割れるといったトラブルも、エストラジオールの減少が関係しています。
卵巣機能障害
エストラジオールの分泌量が減少すると、卵巣が正しく機能しなくなります。
これにより、月経周期の乱れや無月経などさまざまな症状が現れるでしょう。
卵巣機能障害は、思春期を迎える前の若い世代から閉経前まで、幅広い年代で発症することが特徴です。
ただし若い女性が発症した場合は、無治療のままにしておくと不妊症や不育症につながることも。
女性の身体にさまざまな影響を及ぼす可能性のある病気なのです。
肝硬変
女性ホルモンは、内臓の脂肪を燃焼したり脂質の代謝を助けたりするはたらきを持ちます。
エストラジオールの分泌が減少すると、これらのはたらきが鈍化。
コレステロールや中性脂肪の値が上昇してしまいます。
増えた脂質は肝臓が代謝することになるため、結果として肝臓の機能が低下する原因となるのです。
エストラジオール(E2)に良い影響を与えるには
エストラジオールは年齢とともに減少するため、自身でコントロールできるものではありません。
ですが、さまざまな方法でホルモンの減少を緩和できることがわかっています。
ここでは、エストラジオールに良い影響を与える可能性がある5つの方法について紹介しましょう。
バランスの良い食生活
バランスの悪い食事を続けることで、エストラジオールの分泌量が減少する可能性があります。
食事はタンパク質や野菜、炭水化物などをバランス良く摂取することが大切です。
特に納豆やぬか漬けなどの発酵食品、食物繊維が豊富なゴボウ、オリゴ糖を含むバナナなどが良いとされています。
和食中心の食事もおすすめです。
質の高い睡眠
睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、女性ホルモンに悪影響を及ぼすことがあります。
日々7時間程度の十分な睡眠時間を確保し、睡眠不足になるのを防ぎましょう。
また、睡眠の質も重要なポイント。
寝る直前はパソコンやスマートフォンの画面を見るのを控える、寝る前2時間以内は食事しないなど、質の良い睡眠をとるように心がけてみてください。
適度な運動
適度な運動は、女性ホルモンに良い影響を与えます。
デスクワークなどで身体を動かす機会が少ない方は、日常でこまめに軽い運動を取り入れることが大切です。
中でもおすすめはヨガやストレッチ。
深く呼吸することで、身体の緊張を緩和させる効果が期待できます。
ご自身が無理なく続けられる運動を取り入れてみましょう。
ストレスを溜めない
強いストレスを受けることで、女性ホルモンの分泌が減少することがわかっています。
そのため自律神経や女性ホルモンのバランスを保つためには、ストレスをなるべく溜めないことが大切です。
仕事や家庭の事情でストレスを感じたときは、信頼できる友人や家族に悩みを聞いてもらうようにしましょう。
アロマを活用する
アロマを活用することで、体内の女性ホルモンの濃度が上昇することがわかっています。
40歳代の女性15名を対象に、アロマの香りが女性ホルモンの濃度にどのような変化を与えるかが調査されました。
実験では10種類の異なる希釈したアロマと空気、または溶剤のみと空気を混合させた気体を20分間吸引。
するとゼラニウム精油とローズオットー精油の2つが、女性ホルモンの濃度を有意に上昇させることが明らかとなったのです。
ゼラニウム精油は、華やかな中にハーブ調の香りが混じるアロマ。
精神的なストレスによる不調や、女性特有の症状を和らげるはたらきが期待できます。
ローズオットー精油は、上品な香りが特徴。
異性に魅惑的な印象を与えると言われています。
マッサージオイルをボディに塗ったり香りを楽しんだりすることで、女性ホルモンに良い影響を与えてくれるでしょう。
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まとめ:エストラジオール(E2)とうまく付き合おう
エストラジオールは女性にとって欠かせないホルモンです。
毎日を健康に過ごすためには、女性ホルモンとうまく付き合っていくことが欠かせません。
女性ホルモンは年齢とともに減少していきますが、対策することで減少を緩やかにすることもできます。
生活習慣の見直しやアロマを活用することで、女性ホルモンへの良い影響が期待できるでしょう。
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