発達障害の子どもは不安やストレスを抱えやすく、急な予定変更や不意打ちが苦手で非常にセンシティブ。
感情や行動をコントロールするのが苦手で、知らない人や慣れない場所では、過度に不安になりがちです。常に不安と緊張と戦っている発達障害の子ども達を優しく癒す方法のひとつに、実はアロマがあるのです。
今回は、発達障害の子ども達を優しく癒すおすすめのアロマをご紹介するとともに、代表的な発達障害について詳しく解説していきます。
発達障害とは
発達障害とは、生まれつき脳の機能に偏りと、本人が過ごす環境や周囲の人との関わりのズレから、社会生活に困難が発生する障害のことで、行動や発言などに特徴がある状態をいいます。
発達障害は、外見からではわかりにくく、その症状や困りごとは様々です。そのため「わがまま」「困った子」と捉えられてしまい、「親の育て方が悪い」などと批判されることもあり、周囲の人は誤解してしまう特徴があるのです。
発達障害にはさまざまな種類があり、同じ障害でも特性が異なるものもあれば、他の発達障害を併せ持つこともあります。
代表的な発達障害にはどのような特性があるのか、わかりやすく説明をしていきましょう。
自閉症スペクトラム
自閉症スペクトラムは、アスペルガー症候群や自閉症、PDD(広汎性発達障害)などが合わさってできた障害名です。
主な特徴は、相手の気持ちや意図を汲み取ることが難しく、情緒的な交流が難しいという点があります。相手とコミュニケーションを図るときの相互的なやりとりや、自分の思いを伝えることが苦手です。
相手の表情、視線の変化や言葉の抑揚から、今どう思っているのかと気持ちを読み取るのも困難だといわれます。
また、特定のものに強い関心を持ち、拘りが強い傾向にあるので、反復行動や限定された行動を行うのも特徴のひとつです。
アスペルガー症候群
アスペルガー症候群とは、自閉症スペクトラムに含まれる障害のひとつ。
相互的なやりとりが苦手なところや、特定のものに強い興味を持つところなどが自閉症と似ていますが、言語障害や知的障害は見られないため、気がつかれにくく、大人になってから別の疾患で病院に行った際に発覚したというケースもあります。
主な特徴は、遠回しな表現や比喩表現が苦手です。
ストレートな言い方をしないと分からず、理解できないといわれています。
また、相手の表情や仕草から感情を読み取るのが苦手なので、自分中心に話をしたり、悪気なく傷つくようなことを言ってしまったりする傾向があるので、周囲と円滑なコミュニケーションが取れない、トラブルを起こやすいと言われています。
なかには、「感覚過敏」や「感覚鈍麻」になるケースもあり、日常生活に支障が出てきてしまう場合もあります。
ADHD
ADHDは、別名「注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害」といいます。
基本的な特性として、集中力がない、じっとしていられない、人の会話に割り込む、などのさまざまな症状が認められる障害です。
ADHDの子どもによく見られる主な特徴は、授業中に勝手に席を離れる、忘れ物や遅刻が多い、宿題や課題などを集中して行うのが苦手、手足をいじっていつも落ち着きがなかったり、騒ぎ回るなどの特性もあります。
我慢が苦手なので、順番を待てず割り込んだり、会話の流れや雰囲気を気にせず発言することもあります。
ADHDの大人によく見られる主な特徴は、落ち着きがない、他のことを考える、感情のコントロールが苦手、物事を計画的に進められない、などがあります。
ADHDのなかでもタイプが分かれていて、不注意優勢のタイプと、多動及び衝動優勢のタイプがあります。
忘れ物や落ち着きのない行動などが原因で、周りから叱られたり誤解されたりすることが多いといわれています。
自閉症やADHDなど発達障害の子ども達におすすめのアロマ

アロマには、香りの作用によって発達障害の子ども達の情緒を落ち着かせる効果が期待できます。
それにより、発達障害の子どもたちにアロマを用いた療育として「メディカルアロマ」も増えてきているのです。
ここでは、発達障害の子ども達におすすめのアロマをご紹介していきます。
オレンジ
オレンジは、爽やかな香りで刺激が少ないため、子どもにも安心して使えます。
緊張をほぐしリラックスさせる効果や明るい気持ちにさせ、エネルギーを与えてくれる効果も期待できます。
オレンジを濃度1%ほどに希釈したオイルを用いてハンドなどをマッサージすると、リラックスできるうえ、柑橘系の香りに癒されます。消化促進や抗炎症作用もあるのでおすすめです。
ラベンダー
ラベンダーは大きく分けて4種類あり、「真正ラベンダー」「スパイク・ラベンダー」「ラバンジン」「フレンチラベンダー」があります。
ここでは真正ラベンダーがおすすめです。
ラベンダーには、ストレスの緩和と感情のバランスを整える効果が高いです。
休養モードの副交感神経を優位にし、落ち着きをもたらしてくれる効果もあります。うつ気味な心を和らげ、興奮や怒りを鎮め、眠気を誘う効果もあります。
ラベンダーは刺激が少なくオールマイティーに使える精油で、鎮痛や鎮痙、抗菌など多くの作用を持つといわれています。
しかし、スパイク・ラベンダーとフレンチラベンダーは刺激が強いので、子どものアロママッサージでは使用しないようにしてください。
ティートリー
ティートリーは、リフレッシュ効果が高くシャープですっきりした香りが特徴。
この香りは不安を和らげてくれるので、気持ちが落ち込んでいるときなどにおすすめです。心身の倦怠感も癒し、沈んだ気持ちを盛り立てて前向きにさせる働きもあります。
また、免疫調整作用や抗ウイルス、抗菌作用に優れているので、子ども達の気持ちをリフレッシュさせるだけでなく、一緒に感染症予防もできます。
使用方法は、アロマディフューザーやアロマスプレーを使ってティートリーの香りを拡散させるのがおすすめ。
感染症予防にもなるので、一本持っておくと便利です。
レモン
レモンといえばさっぱりとした香りと酸味が特徴ですが、精油は本来のレモンに比べマイルドでフレッシュな香りがします。
レモンのフレッシュな香りが集中力を高めてくれるので、頭もスッキリとして、子どもの宿題や課題のときに使用するのがおすすめ。
またレモンには、抗炎症作用や消化促進、循環促進などの効果も期待できるので、消化不良や体調不良のときにもおすすめです。免疫力を高めるのにも役に立ち、病後の体力回復にもよいとされています。
あくまでも子ども達が好きな香りを

アロマにはさまざまな香りがあり、効果・効能も異なります。
子ども達がストレスを感じずに使用するためには、子ども達が心地よく落ち着くと感じる香りを選ぶことが重要です。
アロマの香りにはたくさんの種類がありますが、子ども達の好みも様々です。
苦手な香りだと、子どもに不快な刺激、ストレスを与えてしまう結果になり、逆効果です。
アロマを購入する際は子どもに直接嗅いでもらい、子どもが好きな香りだと思ったものを選ぶようにしましょう。
また、選ぶ際には香りの強さも重要です。
種類によってマイルドで柔らかい香りもあれば、鼻を刺すような強い香りも様々です。
発達障害の子ども達のなかには、感覚過敏で匂いに敏感な子もいます。
アロマの香りがきつすぎると、自己表現が難しい子どもは癇癪を起してしまう場合もあるので、香りの強さにも注意して選びましょう。
アロマの使用方法は、アロマディフューザーやアロマスプレーがおすすめ。
空間に香りを広げるアロマディフューザーは、家にいるときや睡眠のときに最適なアイテムです。部屋ごとに、そのシーンに相応しい香りを拡散し感じることが大切です。
またアロマスプレーは、空間にふりかけるだけではなく、衣類の消臭や虫よけなどとしても使用できるのでおすすめ。外出時にも咄嗟にハンカチやティッシュペーパーに使用することもできます。
アロマスプレーは、アロマオイル・無水エタノール・精製水・スプレー容器(アルコールか精油に対応しているプラスチック・ガラスの容器)があれば、簡単に作れます。
アロマを選ぶ際は、あくまでも子どもが好きだと感じる香りを選ぶように心がけましょう。
メディカルアロマで子ども達の心身をケア
今回は、発達障害のある子ども達のケアに有効的なアロマについて紹介しました。
アロマには、心地よい香りを感じることで、情緒が安定し、活力を与えてくれる力があります。
メディカルアロマで、発達障害の子ども達が抱える不安やストレスを解消していきましょう。
アロマ専門スクール『パルファム』では、発達障害の子ども達の不安やストレスを軽減するアロマレッスンを行っています。
興味のある方は、無料体験会もあるのでぜひ参加してみてください。
無料アロマ体験

- 日時
- 本日から3日後以降の下記時間帯
10:00~11:30、12:00~13:30、14:00~15:30 - 持ち物
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-
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