これからアロマテラピーを学ぶことを検討しているなら、フランスやベルギーなどで病気の予防・治療に使われているメディカルアロマを勉強するのがおすすめ!
なぜならメディカルアロマは今、現代医療の考え方に即した補完代替療法の一つとして、今後その需要が高まりが予想されているためです。
そこでこの記事では、エステティシャンや鍼灸師など美容分野への就職に有利となり、さらに医療・介護職の方のスキルアップとしてもおすすめのメディカルアロマについて解説。
高齢社会や感染症の拡大などの社会問題の解決にも役立ちうる、メディカルアロマの無限の可能性について迫ります。
メディカルアロマとは
日本ではアロマというと、香りとマッサージによるリラクゼーションや美容を目的とした、イギリス式のアロマテラピーが一般的です。
それに対してメディカルアロマとは、ヨーロッパなどの一部の国で、正式な医療行為として認められているフランス式のアロマテラピー。
科学的な根拠(エビデンス)に基づいて、植物から100%抽出された精油(エッセンシャルオイル)を病気の予防や治療、健康増進に役立てます。
科学的根拠に基づいたアロマテラピーが学べる
一般的なアロマテラピーとメディカルアロマでは、アロマオイルの使用目的だけでなく、その捉え方にも違いがあります。
例えば通常のアロマテラピーでは、「ラベンダー精油にはリラックス作用や安眠効果がある」などその効果について一般的な知識として学び、その原理まで追及することはあまりありません。
それに対してメディカルアロマテラピーでは、
「ラベンダー精油の香気成分に含まれる酢酸リナリルには、神経伝達物質セロトニンを誘発する効果がある。セロトニンは興奮性の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンを抑制、不安やイライラを取り除き、脳をリラックスした状態にし、脳内で睡眠をもたらすメラトニンというホルモンに変化するため、睡眠に繋がる。」
というように精油の効果・効能について、化学的な側面から学習。
精油の成分をC、H、Oなどの構造やヒドロキシ基(-OH)などの官能基などを用いて学習するほか、人体の構造や機能などの解剖生理学についても知識の習得が必要なため、同時に医療的な知識も身につきます。
メディカルアロマを学ぶと就職・転職が有利になる?
メディカルアロマは一般的なアロマテラピーと違って、科学的根拠(エビデンス)に基づいたアロマテラピーが身につくのが特徴です。
このためメディカルアロマは美容業界だけでなく、医療や介護・福祉業界における就職や転職にも需要があり、勉強していると就職や転職の際に有利に働くことがあります。
美容サロンへの就職が有利になる
メディカルアロマの知識や技術を有していると、美容の分野でさらなる活躍が期待できます。
特に、メディカルアロマを扱う専門家であるメディカルアロマセラピストとして、美容に効果的な精油のブレンドやアロマオイルを用いてマッサージを行うオイルトリートメントができると、自身の大きなアピールポイントになります。
エステサロンやリラクセーションサロン、さらには美容鍼灸サロンでの就職・転職などに有利に働くでしょう。
また、最近ではメニューにアロマドライヘッドスパを用意している美容院や、ネイルの施術から全身アロマトリートメントができるネイルサロンなど、アロマテラピーと融合したさまざまなサービスが増えてきています。
このため、メディカルアロマの勉強をした人の中には資格の取得をきっかけに、自分の理想とするサービスが提供できるような、新しい美容サロンを開業する方もいらっしゃいます。
看護師・介護士のスキルアップとしてもおすすめ
別名医療アロマとも呼ばれるメディカルアロマは、現代においてもその本場であるフランスやベルギーなどでは、正式な医療行為として認められています。
そして、日本でも西洋医学を補完する代替医療という位置付けで、主に痛みやストレスの緩和ケアを目的に、皮膚科や心療内科、そして産婦人科などさまざまな診療科目で導入が進んでいるところです。
このため、メディカルアロマは看護師などの医療従事者の方が、自身が提供できる代替医療の一つとして身につけるのにもおすすめ。
さらに、精油のメンタルケア効果は睡眠障害などにも役立つ他、アロマオイルを用いたハンドマッサージやフットマッサージは「人がそばに寄り添ってくれている」という喜びと安心感をいつでも、どこでも相手にもたらすことができるため、介護・福祉業界で働く人にも需要があります。
医療に対する考えが変化し、メディカルアロマの需要は高まっている
近年、高齢社会や感染症の流行などの社会問題をうけて、医療に対する考え方も徐々に変わりつつあります。
そこでさらに今後、メディカルアロマの需要が高まることにつながる、「統合医療」と「予防医療」、そして「終末医療」という3つの医療に対する考え方について紹介します。
統合医療
現代の医療では西洋医学を補う補完医療や、西洋医学(薬や医療)にとってかわる代替医療の価値が注目されはじめています。
このような補完代替療法には、鍼灸や漢方などの東洋伝統医学、そしてヨガやピラティスなどが含まれます。
統合医療とは、こういったさまざまな補完代替療法を組み合わせて、総合的な治療を行うことです。
別名チーム医療とも呼ばれ、医療専門職に加えてヨガインストラクターやメディカルアロマセラピストなどの専門家が、医師の指示のもと、適切な施術を提案・実施。
多くの専門家が連携して、患者の意志を尊重しながら、その人が自分らしく、よりよく生きるための治療やケアを提案していきます。
メディカルアロマは、こういった統合医療の考え方を推進する『日本統合医学協会』が推奨する、立派な補完療法の一つです。
このためメディカルアロマは今後、医療においてさらにその重要性を増し、需要が高まることが予想されます。
予防医療
高齢化が進む日本では今後の大きな課題として、医療費の高騰があげられます。
それに感染症が猛威を振るうという現況が重なって、病気になりにくい体作りをする予防医療という考え方は、以前にも増して重要視されつつあります。
その点、人に本来そなわっている自然治癒力を高める効果があるメディカルアロマは、個人が簡単に実践できるセルフメディケーションの一つ。
さらに最近の研究では、認知症の予防・改善にも効果があることが分かっているため、予防医療の観点から、今後さらなる需要の拡大が予想されています。
終末医療
終末医療とは、病気や老衰などで余命がわずかな人たちが、残りの人生を自分らしく穏やかに過ごせるような医療的ケアのことです。
こういった終末医療では治療による副作用を軽くする支持療法や、なるべく薬に頼らずに痛みやストレスを緩和する補完療法が重要な要素であると考えられるようになってきています。
メディカルアロマは、こういった終末期ケアのための補完療法としても注目を集めており、特にオイルで手足のマッサージを行うオイルトリートメントは、精油の香りによる癒し効果とタッチケアがもたらす安心感という、相乗効果のある緩和ケアとして人気です。
このようにメディカルアロマは、西洋医学だけでは解決できない全身の苦痛や不安・不眠に対処することができる方法として、今後さらなる需要の高まりを見せるでしょう。
こんなところでもメディカルアロマの導入事例が増えています
今後、需要の増加が予想されるメディカルアロマですが、実は日本でももうすでに、さまざまな場面でメディカルアロマの導入は進んでいます。
医療ではさまざまな診療科目で精油を活用する診療所やクリニックが誕生しており、たとえば産婦人科では、妊婦の不安やストレス、陣痛といった痛みの緩和にアロマセラピーを活用。
そのほか緊張感の緩和にメディカルアロマ を導入する歯科や、ステロイド剤の代わりに精油を処方する皮膚科なども増えてきています。
人とサービスの価値を高めるメディカルアロマを学びませんか?
メディカルアロマは、基礎・臨床研究を通じて科学的にその効果が解明されつつあります。
このため今後、メディカルアロマの知識と技術を身につけることは、主に美容や医療、介護の分野での個人のスキルアップにつながるでしょう。
また、超高齢社会に突入した日本では、今後民間の医療施設が増加し、それにともなう競争の激化が予想されます。
こういった競争を勝ち抜き、患者さんに選んでもらえる医療施設となるためには、サービスの差別化が不可欠。
その点、経済的にも空間的にも導入しやすいメディカルアロマは、実現性の高いサービスといえるでしょう。
実際にこういった将来を見据えた経営戦略として、精油の店頭販売を導入する薬局やメディカルアロマをサービスの軸とした訪問看護サービスは増えてきています。
このためもしご自身のスキルアップや、サービスの差別化としてアロマの導入を検討しているなら、現代医療の考え方に即したメディカルアロマの勉強がおすすめです。
メディカルアロマ専門スクール『パルファム』には、薬剤師や鍼灸師、そして介護のスペシャリストなどさまざまな免許を持った講師陣が揃っているので、「メディカルアロマを勉強したいけど、自身のキャリアにどう役立てればいいか分からない」「経営しているサロンにどんな風にアロマを導入するか迷っている」という方におすすめ。
メディカルアロマだけでなくさまざまな道に特化したスペシャリストが在籍しているため、きっと現状を打開するためのお力になれるはずです。
無料体験会の後は個別相談も承っておりますので、まずはご自身でメディカルアロマの効果を確かめてみてから、ゆっくりお話をお聞かせください。
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