アロマと植物の歴史|古代や中世におけるアロマテラピーとは

アロマを知る上で欠かせないものといえば、植物が挙げられます。なぜならアロマと植物には、とても深い関係があるからです。植物がなければアロマは生まれず、アロマテラピーも存在しなかったでしょう。

この記事では植物に焦点をあて、まずはアロマとの関係性を解説。その後、過去に植物がどのように活用されてきたのか、アロマテラピーの歴史を解説していきます。

アロマやアロマテラピーについて、さらに理解を深めたい方はぜひご覧ください。

アロマの作用は“植物成分”によるもの

アロマとは香りのことで、心身にさまざまな良い影響を与えることは、皆さんご存じの通りです。では、なぜアロマによって、人は安らぎを得られたり、体調がすっきりしたりするのでしょうか?

私たちにもたらされるアロマの作用は、植物成分によるものです。植物成分は、現代では医学で使われる薬の成分として活用されるほど、大きなパワーを秘めています。

そんな植物成分を用いて作られるアロマもまた、人の心身に良い影響を与え、暮らしを豊かにすることができます。アロマの力とは、「=植物成分の力」とも言えるのです。

アロマテラピーの歴史を知ろう

アロマテラピーの歴史を知ろう

アロマが活用されているのは、何も現代だけではありません。古代から現代にかけ、アロマは多くの時代でその力を発揮してきました。

ここからは、アロマがどのように活用されてきたかを知るために、アロマテラピーの歴史を解説していきます。

古代

遥か昔、古代と呼ばれている紀元前3000年頃から、すでにアロマは活用されていました。

当時、古代エジプトではアロマをお香やハーブティー、ハーブオイルなどに利用していました。悪魔祓いのような宗教的な儀式にも、アロマが用いられていたと言われています。

さらに、あのミイラづくりにもフランキンセンスやミルラなどの精油が防腐剤として使われていたようです。

エジプトに限らず、古代の埋葬地からはフェンネル、コリアンダーシード、クミンなど、アロマに使われる植物が多く見つかっていることから、古代においてアロマは治療にも用いられていたと考えられています。

中世

中世になると十字軍の騎士たちによって、ヨーロッパにアロマが広まります。この頃広まったのは、バラから作られる精油とバラ水です。精油やバラ水が大変好評だったことから、ヨーロッパで芳香剤の生産が始まりました。

14世紀、同じく中世のヨーロッパにおいて、アロマはさらに評価されることになります。当時、ペストが流行したヨーロッパでは、乳香、安息香 、パインを燃やすことで病の伝染を抑え、体臭を消しました

こうしてペスト対策として、人々はアロマを用いた匂い玉を身につけたり、ブーケを手にしたりしながら生活を送るようになったのです。

現代

本格的にアロマテラピーの概念が生まれたのは1930年頃のことです。フランスの調香師であり、香料研究者でもあったルネ=モーリス・ガットフォセが、ヤケドの処置にラベンダーの精油を使ったことをきっかけに精油の研究をスタート。「アロマ(芳香)」と「テラピー(療法)」の言葉を組み合わせた「アロマテラピー」の言葉が作られました。

その後、フランスを中心に研究が進められたアロマテラピーは、美容分野や医療分野で広く活用されるようになっていきます。日本でも1980年代頃から美容の分野において、アロマテラピーのブームが起こりました。その後、1990年代頃からは医療の分野にも取り入れられるようになります。

以上のように、古代から活用されていた植物の香り。植物成分を用いて作られるアロマは時代も国境も越えて現代の日本へと辿り着き、私たちの生活を豊かにしてくれているのです。

古代から存在する植物由来の精油と効果的な使い方

古代から存在する植物由来の精油と効果的な使い方

続いては、古代から存在し、使われていた植物由来の精油についてお話していきます。現代における効果的な使い方も併せて解説しますので、日常の生活にも役立てられる内容となっています。ぜひご覧ください。

フランキンセンス

フランキンセンスは、宗教儀式をはじめとしたシーンで、薫香として使用されていました。スパイシーかつウッディーな香りは心の乱れを静め、ゆったりとした気分をもたらします

リラックスした気持ちになりたい時にぴったりのフランキンセンス。アロマスプレーとして衣類やハンカチに使えば、穏やかな気分で1日を過ごせます。寝る前のハンドケアやスキンケアに用いれば、睡眠の質を高めることもできるでしょう。

シダーウッド

シダーウッドには、マツ科由来の精油とヒノキ科由来の精油があります。芳香植物の中でもっとも古くから活用されていたものと言われており、古代エジプトではミイラを作る時の防腐剤として使われていました。

そんなシダーウッドの香りは、ウッディー調の中にほのかな甘さとバルサム調が混ざっているのが特徴です。不安を払拭し、心を落ち着かせてくれる“心への作用”と、リンパの流れを向上させ血行を促す“体への作用”の両方を持つと言われています。

芳香浴を目的としたアロマスプレーやアロマディフューザーとしての使い方の他、ベースオイルを精油で希釈したマッサージオイルとしての使用もおすすめです。

植物成分の力で日常をもっと豊かに

今回は植物成分が持つ力や、そんな植物成分を用いたアロマが活用されてきた歴史について解説しました。こうして歴史を見ると、植物の香りが私たち人間にさまざまな恩恵をもたらすものであるとよく分かります。

一方、ここでご紹介した植物成分の力やアロマの活用方法はほんの一部です。アロマは大変奥深いものであり、大きな可能性を秘めています。そんなアロマをより深く知ることは、日常を豊かにすることに繋がります。

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

  • 【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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