ベチバーとは?リラックスへ導くウッディな香り

心や体を癒すアロマは、豊富な種類があるため、好みや気分、体調などに合わせた香りを選びたいものです。

そんな数あるアロマのなかから、今回はリラックスした気分に導いてくれるベチバーをピックアップして、詳しくご紹介します。

ベチバーとはどのような精油でどのような香りがするのか、おすすめの使用シーンや基本的な使い方、注意点などをまとめました。

ベチバーとは

ベチバーとは、主にハイチやインドネシアといった、温暖な地域に自生するイネ科の植物です。

「ベチパー」「ベチベル」などと呼ばれることもある、ススキにもよく似た多年草の一種。

大きく分けて「ブルボンベチバー」と「ハイチ産ベチバー」の2種類が存在し、草丈は2メートルほどまで、根は地下深くまではる特徴があります。

そんなベチバーの精油が抽出できるのは、地上に出ている部分ではなく、なのです。

また、ベチパーの根は、アロマだけでなく、織物などに活用されることもあります。

ベチバー精油はウッディで落ち着いた香り

ベチバーは、種類や産地によっても異なりますが、まるで湿った土のようなスモーキーウッディな香りが楽しめます。

華やかさはあまり感じられませんが、落ち着いた印象で、オリエンタルな雰囲気の香りも含まれている精油。

ほかの精油とブレンドすることで、重厚感や深みが増し、さまざまな香りが楽しめます。

香りが長く続く特徴もあり、時間が経過するにつれ、熟成した香りが感じられることもあるでしょう。

また、香料の保留剤として活用されるケースも多く、多くのフレグランスに使用されています。

ベチバー精油はこんな時に役立つ

ベチバー精油はこんな時に役立つ

ベチバー精油は、どのようなシーンで役立つのかを詳しくチェックしていきましょう。

気持ちをリラックスさせたい時

ベチバーは、ウッディかつスモーキーな香りであることから、高揚した気持ちを落ち着かせたい、リラックスしたい時などにピッタリです。

苛立ちプレッシャーストレスなどを軽減し、穏やかな気持ちになれるようサポートをしてくれます。

そのため、ベチバー精油は五月病燃え尽き症候群といったシーンでも重宝されます。

お肌の乾燥が気になる時

ベチバー精油は比較的粘度が高く、お肌に潤いを与える働きが期待できるため、皮膚の乾燥が気になる際にもおすすめです。

乳化剤と混ぜてベチバー精油の濃度を0.5%以下に希釈し、精製水と混ぜてローションを作ってみてください。

ベチバー入りのスキンケアローションを肌に塗布することで、肌の乾燥対策に役立つでしょう。

炎症を抑えたい時

ベチバー精油は、炎症を抑えたい時にも役立つアロマです。

そのため、肌荒れかゆみニキビ対策といった場面で役立つほか、頭皮のかゆみやフケ発生の抑制にも役立ち、頭皮環境の改善にも役立ちます。

ベチバー精油の活用方法とおすすめのブレンド

続いては、ベチバー精油の具体的な活用方法をご紹介しましょう。

どれも気軽に取り入れられるので、心身のコンディションに合わせて、活用してみてください。

リラックスしたいなら:芳香浴

リラックスしたい時には、気軽に香りが楽しめる芳香浴がおすすめです。

アロマポットやアロマディフューザーなどを活用すれば、簡単にベチバー精油の香りが楽しめます。

リラクゼーションを主な目的とした際には、ベチバー精油に、スイートオレンジラベンダーをブレンドするのがおすすめです。

入浴する際や睡眠前に芳香浴をして、リラックスしてみてください。

アロマポットやアロマディフューザーはいろいろな種類があるため、用途や使用する場所などに合わせて選ぶのも、覚えておきたいポイントです。

お肌をしっとりと保つなら:オイルマッサージ

お肌の乾燥が気になる場合には、ベチバー精油を使ってアロママッサージをするのがおすすめです。

ベチバー精油に、ラベンダーフランキンセンスといったお肌への負担が比較的少ない精油をブレンドし、キャリアオイルとミックスしてオリジナルのマッサージオイルを作ってみましょう。

頭皮マッサージに使用したい時には、ベチバー精油に、血行促進や殺菌といった働きが期待できるペパーミントや、皮脂分泌量を調整するとされるゼラニウムなどをブレンドするのがおすすめです。

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ベチバー精油を使う時の注意点

ベチバー精油を使う時の注意点

・粘度の高さに注意
ベチバー精油は粘度が高いため、使いたい量を取るのが難しいことがあります。使う際は、無理に容器を振ったり、急に傾けたりしないようにしましょう。周囲に飛び散る可能性があるため、慎重に取り扱うことが大切です。

・香りの強さ
ベチバー精油の香りは強いため、使用量に気をつける必要があります。少量ずつ使うことで適切な香りを楽しむことができます。

・アレルギーの可能性
ベチバーはイネ科の植物に属しています。そのため、イネ科の植物に対するアレルギーがある方は使用を避けた方がよいでしょう。

・敏感な肌への注意
肌が敏感な方は、ベチバー精油を使う前にパッチテストを行うことが重要です。少量を肌に塗布し、過敏反応が起こらないか注意深く確認しましょう。

・妊娠中や持病がある場合の相談
妊娠中の方や持病がある場合は、必ず医師に相談してからベチバー精油を使用してください。特定の状態によっては使用が制限されることがあります。

まとめ:アロマで心身共に健やかに

ベチバーとは、フレグランスにもよく使用されている精油で、気持ちをリラックスさせたり、肌の乾燥を予防したりといった際に役立ちます。

芳香浴やアロママッサージといった、手軽な方法で取り入れられるため、心身のコンディションに合わせて、ブレンドする精油や使用シーンを選んで使ってみてください。

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この記事の監修者

  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール PERFUME 代表

    【保有資格】
    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

    【書籍】
    「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修

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  • 松江Tomoko 朋子Matsue

  • アロマスクール
    PERFUME 代表

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    NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー

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