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うつ病に効果あり?メディカルアロマの心理効果

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メディカルアロマを学ぶうちにうつ症状が改善する人も

現在、日本では100万人以上がうつ病を抱えているといわれています。強いストレス社会の中で、心の不調に悩む人は年々増えており、「うつ病を改善したい」「薬以外の方法はないのだろうか」と考えている方も少なくありません。

そのような中で、近年注目されている自然療法の一つがメディカルアロマテラピーです。アロマテラピーは単なる香りの癒しではなく、植物から抽出された精油に含まれる化学成分の作用を理解し、心身のケアに役立てる療法として研究が進められています。

実際に、精神科の薬剤師の方が「薬だけではなく、患者さんの心のケアとして何かできることはないだろうか」と考え、メディカルアロマを学びに来られるケースもあります。

アロマスクールに通われる生徒さんの中にも、うつ症状の治療を受けている方がいらっしゃいます。その多くは、「ラベンダーの香りを嗅いだときにとてもリラックスできた」「アロマの香りで気持ちが軽くなった」といった、何気ない体験をきっかけにアロマに興味を持った方です。

アロマを学び、精油の香りに触れる時間が増えていくうちに、少しずつ気持ちが前向きになり、結果として薬を減らせたというお話を聞くこともあります。

アロマスクールに通うことで心の変化が起きた例

ある生徒さんは、アロマを学び始める10年ほど前からうつ病の治療を受けており、心療内科に通院していました。以前は気分が沈みがちで、家にこもることも多かったそうです。
しかし、スクールに通い始めてから少しずつ変化が見られるようになりました。アロマの香りを学び、精油の成分や作用を知り、実際にトリートメントオイルを使ったマッサージも学ぶうちに、表情が明るくなっていったのです。

オイルトリートメントは皮膚から精油成分が吸収されると同時に、触れられる安心感によって副交感神経を優位にし、深いリラックスをもたらします。そのため精神的なストレスを抱えている方にはとても相性が良い療法といわれています。

以前は帰宅するとぐったりしていたそうですが、授業の後は不思議と意欲が湧き、家の手伝いなども積極的にできるようになったとお話しされていました。

また別の方は、軽度のうつ症状で薬を処方されていましたが、アロマを学び始めて数ヶ月後、病院で「状態がよくなっているので薬を減らしましょう」と言われたそうです。

心を支える力があるメディカルアロマ

香りには、私たちの感情に直接働きかける力があります。香りの刺激は鼻の奥にある嗅覚受容体で感知され、その情報が大脳辺縁系という感情や記憶を司る脳の部分に伝わります。
この大脳辺縁系には、不安や恐怖を感じる扁桃体や、記憶に関係する海馬があります。香りがこれらの部分に作用することで、心の状態に影響を与えると考えられています。

香りのパワーについては、パルファム代表の松江朋子自身が監修を担当した『アロマテラピーまるわかり便利帖』のまえがきでそのような自身の体験を語っています。
誰もが一生に一度くらいは、ショックな出来事から心身のバランスを崩してしまうことがあると思います。社会人であれば、それでも仕事は待ってくれません。
「私自身は、マジョラムの香りに支えられた」と松江も語っています。
マジョラムにはテルピネン-4-オールやサビネンといった成分が含まれ、神経の緊張を和らげる働きが役に立ったのではないでしょうか。

メディカルアロマとうつ病の研究

うつ病の原因については、まだ完全には解明されていませんが、脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミンなど)のバランスが関係していると考えられています。
現在の治療では、これらの神経伝達物質のバランスを整える薬が処方されることが一般的です。

一方、メディカルアロマの研究では、精油に含まれる成分の中にも、神経伝達物質の働きに影響を与える可能性があるものが報告されています。
例えば、

  • モノテルペン炭化水素類
  • セスキテルペン炭化水素類
  • エステル類
  • モノテルペンアルコール類

などの成分には、抗ストレス作用や鎮静作用があるとされています。

特に木の精油に多く含まれるモノテルペン炭化水素類は、副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)に似た働きを持つといわれ、ストレス耐性を高める作用が期待されています。
森林浴をすると気持ちが落ち着くのも、こうした揮発性成分を自然の中で吸収しているためと考えられています。

うつ症状に役立つ精油

うつ症状のケアとしてよく使われる精油には次のようなものがあります。

ラベンダー

ラベンダー精油にはリナロールと酢酸リナリルという成分が多く含まれています。これらはエステル類やモノテルペンアルコール類に分類され、神経を落ち着かせる作用があります。
そのため、ストレスや不安、不眠などに幅広く用いられ、うつ症状のセルフケアにもよく使われる精油です。

 

ベルガモット

ベルガモットは柑橘系の精油で、主成分はリモネンや酢酸リナリルです。気分を明るくしながらも心を落ち着かせる作用があり、落ち込んだ気持ちを穏やかに整えるといわれています。
「天然の抗うつ精油」と呼ばれることもあり、ストレスケアによく用いられています。

フランキンセンス

フランキンセンスにはセスキテルペン類が含まれ、精神を落ち着かせる働きがあります。深い呼吸を促し、瞑想やリラクゼーションの際にもよく使われる精油です。

マジョラム

マジョラムは心の疲れを癒す精油として知られています。神経の緊張を和らげ、ストレスによる心身の不調を整えるサポートをします。

香りは気分を瞬時に変える力を持っている

アロマを学ぶとき、スクールでは多くの精油の香りを実際に嗅ぎながら、成分と作用を学びます。
不安や悩みで頭がいっぱいになっているときでも、香りを嗅ぐことで意識が一瞬で切り替わることがあります。香りは、思考のループから意識を離し、自然と気分転換を促してくれるのです。

アロマを学ぶことは社会にも役立つ

もしあなたがうつ症状に悩んでいるなら、メディカルアロマはきっと助けになる可能性があります。
さらに、アロマテラピーを体系的に学ぶことで、精油の成分や作用を理解し、自分だけでなく周囲の人の心のケアにも役立てることができるようになります。
ストレス社会といわれる現代では、心の不調を抱える人が増えています。その中で、メディカルアロマは自然の力を活かしたセルフケアとして、これからますます重要な分野になるでしょう。
アロマを学ぶことは、植物の香りの力を理解し、人の心を支える知識を身につけることでもあります。
もしアロマに興味を持っているなら、この機会にぜひメディカルアロマを学び、香りの世界を深く知ってみてはいかがでしょうか。