シトラールを含む精油の活用方法は大きく分けて4つあります。
リフレッシュや癒やし効果を求めるのでしたら、レモングラス精油をアロマディフューザーにセットして空間に香りをディフューズしてみましょう。
浴槽に使用する場合は、精油は基本的に水やお湯に溶けませんので、乳化剤にあたるものを使用することがお勧めです。
【アロマバスの作り方(1回分)】
容器 30ml以上のもの
天然塩 大匙2杯
レモングラス 2~4滴
天然塩とレモングラスを容器の中でよくかき混ぜます。
アロマスプレーなら、外出先でも好きなときに芳香浴を楽しめるでしょう。
【アロマスプレー作成20ml / 2%濃度】
携帯用スプレーボトル
レモングラス 4~8滴
無水エタノール 16ml
精製水 4ml
防虫剤や虫除け剤として使用する場合は、前述したアロマスプレーを服などに吹きかけたり(シミに注意しましょう)、小皿に適量を入れて虫が湧きやすい場所(キッチンなど)に置いておいたりするのがおすすめです。
また、レモングラス精油には実験室レベルで一定の抗菌活性が報告されています。アロマスプレーを正式に使用することで、アルコール消毒などの補助として活用できる可能性があります。消臭剤として使用する場合は、匂いが気になるところにアロマスプレーを直接吹きかける、もしくは精油を適量含ませたキッチンペーパーを匂いが気になるところに入れておくという方法があります。
さらに、シトラールには血行を促す作用もあるため、シトラールを含む精油をブレンドしたアロマオイルを使用したアロママッサージも有効です。冷えやむくみが気になる方は、入浴後や就寝前などに、アロマオイル(1%濃度で作成)をふくらはぎに伸ばし、優しくマッサージしてみましょう。
なお、近年はシトラールのがんに対する効果も研究されていることから、今後はがん治療にも役立てられる可能性があります。
アロマテラピー自体は、すでにがんの補完療法として一部の医療機関で活用されています。シトラールのがんに対する効果については、次章で詳しく説明します。